旅の足跡・・・9

「まこと食堂」・・・福島県喜多方にある、今や行列のできる食堂である

 

喜多方ラーメンはすっかり有名になってしまったが、中学3年のとき、クラスの仲間たちと会津を旅したときには、「ガンコ親父がいて、でもやさしい親父でもある」という、ちっぽけな食堂だった。今から33年前。まだ、喜多方ラーメンも全国区ではなく、「蔵の町」喜多方であった。

 

この日は、やさしい親父だったようで、ラーメン1杯だけの注文なのに、畑で取れた、とうもろこしや枝豆もおまけで出してもらった。おいしかった。

 

実は、10日ほど前に、ドラマのロケで、竹下景子さんが喜多方を滞在していたときのこと。彼女が、まこと食堂の親父に「一番おいしいラーメンください」と注文した。ところが「うちのメニューは、みんなおいしいんだ」と親父は激怒。1週間の滞在期間中、竹下景子さんは、一度もまこと食堂で食事ができなかったそうだ。

 

今の時代にそんなことをしたら、ネットに書き込まれて炎上してしまうだろうが、古きよき時代の「がんこ親父」はいいものである。

 

義理の母が、福島で暮らしているので、お正月に会津若松を訪れた。少しはなれたところに喜多方の町がある。まこと食堂は、大行列であきらめたが、そんな昔のことを思い出す。がんこ親父は、もう天国かな・・・

 

なんか、喜多方ラーメンが食べたくなってきた。でもチェーン店はいやだな~

こっちもおやじの年齢になると「うるさい客」になりそうだ。