WBC

第3回ワールドベースボールクラシック・・・1回、2回の覇者である侍ジャパンの参加が決定しました。

 

最後まで出場するか否か、ぎりぎりの選択となりましたが、素直によかったです。

 

日本プロ野球選手会は、スポンサー権の配分が少ないからと単純にごねていたわけではなく、プロ野球界として、得たお金を明日の子どもたちがあこがれる組織にしていくための資金と考え、長い目で、今回のWBC問題をとらえていました。そして、多くの国民も理解していたと思います。

 

しかしながら、オリンピックでの日本選手団の活躍、メダリストの銀座パレードの盛り上がり・・・国際競技が国民へ与える影響力がとても大きいのも事実です。

 

新井選手会長はじめ、シーズン中ではあるものの、最後まで、本音では、出場の可能性を求めていたことでしょう。

 

NPB(日本野球機構)の動きが、野球界の未来まで考えていないということが、残念ながら露出してしまったのです。

 

日本の野球界の未来を一番考えなくてはならないのが、NPBなのに、現役の選手が組織する、プロ野球選手会がその役割を担ったわけです。

 

かつて、私がサラリーマン時代の話ですが、30歳前半に、労働組合の東京支部委員長をさせていただきました。

 

高度成長期、売上も利益も右肩上がりの時代では、労働組合の役割は、経営者に対して、「賃金上げろ!」「生活を豊かに!」だったのですが、私が委員長の頃は、バブルも崩壊し、会社も初めて「希望退職」を募るリストラも行われました。

 

労使協議は、「会社の経営」が中心となっていました。

 

私も、当時の社長に、希望退職をするにあたっての問題点を熱く訴えたことがありました。

 

職制では、社長にこんなことを言ったらクビになってしまいますが(笑)、労使協議では、対等の立場です。会社をつぶさないために、真剣にどう経営したらいいのか考えました。

 

今回のWBC問題で、日本プロ野球選手会は、個々の選手の利益ではなく、子どもたちが、夢を持って「プロ野球選手になりたい!」という組織にしていかなければ・・・という強い思いで、戦っていたのだと思います。

 

WBCの3連覇は、子どもたちが野球へ憧れる、一番の効果になることでしょう。

 

シーズン終了後も、侍ジャパンで、春まで、野球が楽しめそうです。