大学

田中真紀子文部科学大臣が、秋田公立美術大学など3校の来春の開校を認可しない・・・から始まった、ドタバタ騒動は、結局、認可となったようですが、あらためて、大学に進学するということを考える機会となりました。

 

高等学校を卒業して、大学に進学する生徒は全国平均で60%といわれています。この比率が伸びない限り、少子化の影響で、定員割れの大学が続出するというのが、今後のシナリオです。

 

今から30年前・・・私の世代は、専門分野の勉強のために大学に進学する生徒もいましたが、ほとんどが、就職希望(ある程度はビジョンを持っていた時代でした)のためのステップだったと思います。

 

いい会社に入るには、とりあえず大学卒でなければ・・・

今では、大学に行かないと遊ぶ時間もできないし・・・

 

などとなってきて、勉強するための大学どころか、就職のため、もっといえば、モラトリアム(社会に出るまでの猶予期間)の期間となっているのが、現実です。

 

当然、就職難ということもありますが、ただ、なんとなく大学を卒業して、なんとなく名のある会社に就職したいなどど考える若者は、ほとんど就職できません。

 

ある統計によると、終身雇用(公務員も含む)を臨む学生は、今や60%を越えているようで、昭和30年代の高度成長期の数字と同じといわれます。

 

ほどほどに勉強し、とりあえず大学を卒業し、安定した公務員か会社に就職する・・・

 

こんな、漠然とした考えでは、世の中を渡り歩けない時代となったのです。

 

こうなると、大学の数は、今のままでは多すぎます。現在、私立大学に支払われている補助金の総額は、3000億円を超えているそうです。もちろん、税金です。

 

大切なのは、大学に入るか否かという考えではなく、自分が、やりたいことは何なのか・・・それを成し遂げるために、大学に行くのか、それとも、大学以外の道へ進むのか・・・ちゃんと、自分を持ち、自分の将来、ビジョンを描くことが大切という、当たり前の結論に落ち着きます。

 

でも、この当たり前の結論にならない若者が多いのが現実です。

 

保育園については、働くママが多くなるので、都市部では、まだまだ足りない状況が続くと思いますが、ただ子どもを安全に預かるだけでは、アカンということは、明確です。

 

9月から入園した3歳女の子・・・朝の会や給食で「この席に座りなさい」と言われないと、席につけない子でした。ホワイトきゃんばすでは、自分の座りたい席に自由に座るようにしていますので、この席に座りなさいとは言いません。3歳女の子は、ずっと、立ったまま席に座れないでいます。

 

彼女には、毎日のように、「自分の座りたい席は、自分で決めなさい」「好きなところに座っていいんだよ」と言い続け、だんだんと、自己主張ができるようになりました。

 

彼女が、大人になって、世の中を渡り歩くことを想定して、今から、自分で考える・・・自分の意見を言える・・・他人との違いも理解する・・・を教えています。

 

たまに・・・「お前たち!自分のことぐらい、ちゃんと自分でしろよ!」と声を張り上げることもあります。(私だけですが・・・)

 

サラリーマン時代に、多くの部下や新入社員と接してきただけに、ホワイトきゃんばすの子どもたちは、今から、20年先を見据えて育てるんだ!と気合が入ります(笑)

 

少し・・・熱くなってしまいました・・・失礼しました・・・