東大・京大求む異端児

「受験秀才」世界では見劣り・・・という危機感から、2016年度より、東大は推薦入試を京大はAO入試(意欲や能力を総合的に評価するアドミッションオフィス)に踏み切るとのことです。

 

一般の大学では、推薦入試はあたり前ですが、東大にはないですね。誰もが平等にセンター試験からスタートし、広い知識を持った学生を入学させる・・・といったところでしょうか。

 

「中学、高校と同じ友人に囲まれ、社会のあり方に疑問も抱かない学生が増えた。異質な個性とぶつかりあわない受験秀才から、世界で活躍する人材は生まれない」と東大の教育学部の教授の話です。

 

企業も今の学生に不満をもっています。

「企業が求める優秀さと日本の大学が生み出す人材がマッチしていない。学力は高いが、主体性がなく、精神面が弱い」といわれています。

 

もちろん、受験秀才といわれる学生の中には、社会に出ても優秀な人材はたくさんいると思いますが、今回の東大、京大の対応は、相対的に今の学生への危機感の表れといえるでしょう。

 

先日、目からウロコの出来事がありました。

 

「保育園の子どもたちには、変化に強い人間になってもらいたい。」という考えを持ちながら、私自身保育をしていたのですが、もう一歩進んだ考えがありました。

 

「変化を自分でつくりだす人間になってもらいたい。」です。

まさに、主体性がないとできないことです。

 

もう一つ・・・高校生レストランで有名な(学校名は忘れましたが・・・)顧問の先生の言葉です。

 

「料理の中で、失敗することは決して悪いことではない。悪いのは、何も考えないことだ。」

 

ホワイトきゃんばすでは、保育園の子どもたちの「どうして?」には、すぐに答えません。まずは、自分で考えさせます。もちろん、わからないことは、「ここがわからない」と先生に聞くことも考えることです。

 

小学校へ入る前に、この習慣がついた子どもは、主体的に物事を考え、生きる力も強い人間になると確信しています。