子どもの頃の夢

先日、サッカーのイタリアセリエAのACミランに入団した本田選手の入団会見は、すばらしいだけでなく、カッコよかったですね。サッカーファンだけでなく、日本人が心踊らせるシーンだったと思います。

 

彼は、小学生の頃の作文に、プロのサッカー選手になるではなく、もっと具体的にセリエAの選手になると夢を綴りました。

 

一流のアスリートの中には、子どもの頃の夢を実現させた人がたくさんいますね。

 

最初のステップは、目標を決める。次のステップは、その目標を達成するための行動を具体的に実行する。

 

本田選手は、世界の舞台で活躍するには、英語は話せなければならないと日本で活躍していた頃から、英会話の勉強をしています。セリエAの先駆者中田選手もさいたま市出身で日本代表のゴールキーパーの川島選手も、英語の他に数カ国の言葉を話します。

 

そして、技術的なスキルについては、目標設定を実行するための冷静な分析力と人知れずの努力をしたのでしょう。「センス、実力がありながら・・・」という多くの一流選手とはそこが違うのでしょう。

 

会見では、世の男どもが嫉妬するほど、ファッションセンスだけでなく、話術とユーモアセンスも世界で通用する内容でしたね。

 

「自分の中のリトルホンダに聞いてみたら・・・」

「侍には会ったことはないですが・・・」

 

などというくだりは、現代のプロフェッショナルの象徴と感じました。プレーだけでなく、行動もライフスタイルもすべてエンターテイメントでなくてはならないという彼の強い意志が感じられます。

 

「結果を出してなんぼ・・・」とサッカー解説者など多くの人が言っていますが、彼は実際にプレーをして、万が一今の自分の力では通用しないと思ったら、結果を残せる選手になるための手段を冷静に判断し、行動することでしょう。

 

そして、必ず結果を残す選手になるのでしょう。

 

かつて、プロ野球の世界でも、野村克也さんが、野球センスでは長嶋、王には逆立ちしても勝てないと考え、相手投手のデータ、癖などあらゆるものを分析して、60%の確率で配球を当てて見せ、3冠王にもなったのです。

 

明確な目標を設定し、実行するための具体的な行動がとれる人間。つまり、考える人間にならねば、結果は残せないのでしょう。これは、プロのアスリートの世界だけの話ではありませんね。私たちとて同じです。

 

ホワイトきゃんばすの子どもたちに、またすぐに当てはめてしまいますが(笑)、夢や目標を持つ・・・そのために考える人になってもらいたい・・・そのために、職員はどうアプローチしていくか・・・子どもたちを前に、私も常に考える人です(笑)。