小野田さん

先週、小野田寛郎(おのだひろお)さんが、91歳で亡くなりました。

 

終戦から約29年間フィリピン・ルバング島のジャングルに潜伏した後に帰国した、元陸軍少尉の小野田さんです。

 

私が10歳の時に、ニュースになったので、少しだけ記憶が残っています。

 

2年前に帰国した横井庄一(よこいしょういち)さんは、すぐに現代文明に順応出来たのに対し、小野田さんは、なかなか馴染むことができなかったと、私は認識していました。実際、帰国して半年後には、兄のいるブラジルに移住し、9年間も牧場経営をしています。

 

1984年に帰国し、青少年育成に力を入れ「自然塾」を開き、全国各地で、キャンプ生活を通じて、たくましい子どもたちを育てることを目指しました。

 

どんな冒険家やボーイスカウトのベテランでも、小野田さんのサバイバル術にはかなわないでしょう。ジャングルに潜伏して生きてきた人ですので・・・

 

「生きるー親が変われば子も変わるー」という内容で、講演も頻繁に行っていたそうです。これからの日本の若者を育てる親に、多くの苦言や注文があったのでしょう。

 

小野田さんの座右の銘は「不撓不屈(ふとうふくつ)」だそうです。どんな困難にあってもひるまずくじけない強い精神という意味ですが、言葉だけでなく、29年間の潜伏生活では、まさに「不撓不屈の精神」がなければ生きていけなかったはずですね。

 

第65代横綱の貴乃花も、大関、横綱昇進の際には、この「不撓不屈の精神で・・・」の言葉を使っていました。

 

私には、この言葉を使うほど、生きるか死ぬかの修羅場は経験していませんが、小野田さんが言う「生き抜く力を子どもたちへ」は、少しだけでも、ホワイトきゃんばすの子どもたちに訴えていくことができると思っています。

 

ともあれ、想像を絶する波乱万丈の人生にご冥福をお祈りいたします。