遊ぶ子は賢くなる

今朝の外の風景は、さいたま市が突然雪国に変貌してしまったかの光景です。自宅から保育園まで、通常なら20分で歩ける距離なのですが、倍の時間がかかりました。近道の裏道は新雪が阻み、わだちには朝から降る雨がたまり、なんとも歩きにくい状況でした。

 

すれ違う人に、思わず「おはようございます」と口ずさんでしまいます(笑)。山道で人とすれ違ったら「こんにちわ」とあいさつするのが山のルールですが、今朝は、頑張って歩く同士という気持ちで、おはようのエールです。

 

この観測史上一番の積雪にもかかわらず、今日は6人の子どもたちが、元気に登園してきました。みな元気に歩いてきたそうですが、こけた園児もいました(笑)。でも事故もなく、良かったです。

 

さて、発達心理学が専門のお茶の水女子大名誉教授内田さんらが、20代の社会人の子どもを持つ保護者1000人あまりを対象に調査を行いました。

 

「小学校入学前の子育てで意識していたこと」について尋ねたところ、偏差値68以上のいわゆる「難関大学」に合格するなどした子どもの保護者35.8%が「思いっきり遊ばせること」と回答したのに対し、そうでない子どもの保護者は23.1%にとどまっていました。

 

さらに、「子どもの遊ばせ方」について、難関大学合格者などの保護者の28.8%が「自発性を大切にした」と回答したのに対し、そうでない子どもの保護者は16%。今回の調査について内田名誉教授は、「遊びを通して、意欲とか探求する喜びを味わったことが、その後の学力の向上にもつながっていると思う」と話していて、自発的によく遊ぶ子どもほど、その後の学力の伸びが大きくなると分析しています。

 

難関大学に入学することが大事なのではなく、難関大学に入学するには、それなりの学力をつける努力が必要です。その基礎が、自発的な遊びからなるということです。なかなか興味深い内容ですね。

 

最近は、自由に遊んでいいといわれても、戸惑ってしまう子どもが増えているといいます。ホワイトきゃんばすでも、入園したばかりの園児にその傾向が見られます。

 

その理由は、少子化で親の目が行き届きすぎてしまうことで「危ないからこれをしちゃいけない」とか「これで遊びなさい」などと細かく指示してしまい、子どもを自由に遊ばせない親が増えたためだとも言われています。

 

教授は、「遊びっていうのが自発的な活動ということを理解していない方がほとんどだと思う。字が読めるとか計算ができるとかいうことに価値を置きがちだが、実はそういう事は、遊びの中で土台になる活動が起こっている」と話しています。

 

まったく、その通りですね。ホワイトきゃんばすの子どもたちが、一番集中した目をしている時は、自発的に遊んでいる時です。こうして、遊びから集中力を養い、例えば、寺子屋の時間へつながっていくのだと思っています。

 

ホワイトきゃんばすの屋上は、広いけど、自転車、三輪車、ボール、ポンピング、パカパカ竹馬などの道具はありますが、公園にあるような遊具はありません。ファームとどろんこの環境にあらためて感謝したいですね。