スタジアムの売り子さん

プロ野球シーズンも始まり、野球観戦をしながらのビールの味が最高の季節になってきました。

 

先日、メディアがナゴヤドームでビールの売り子をする若い女性を取り上げていました。彼女は、常にトップの売上を獲得する売り子さんです。ナゴヤドームの生ビールの値段は700円だそうですが、多い日は200杯は売るそうです。凄いですね。

 

さて、日給は?・・・固定給3500円、歩合給は売上の10%で1杯70円、200杯なので14000円。合計で、ざっと17500円なり・・・なかなかの金額になります。

 

しかし、全ての売り子が200杯売るのではありません。彼女は体力勝負以外で、ちゃんと頭を使っているのです。

 

基本おじさんを狙う・・・笑顔第一・・・ここら辺は誰でも思いつくでしょうが、自分以外のビール売り子の位置関係や、試合内容やイニングによっても、細かく対応が異なるそうです。

 

私も、学生時代には、西武球場(まだドームではありません)で、コーヒーとホットドッグの売り子のアルバイトをしていました。大学1年の時に、広岡西武と藤田巨人の伝説の日本シリーズでコーヒー521杯を売りました。

 

当時のアルバイト料は、固定時給250円×6時間で1500円、コーヒー1杯(200円)につき、歩合給30円×521杯で15630円。合計で17130円を稼いだ記憶があります。アルバイトで稼いだお金は、一人旅の資金と消えるのですが、ビールの売り子さんの話を聞いて、私も思い出しました。

 

少し自慢話になりますが(すみません)

①体力温存のために、階段の上り下りは一定のスピードを保つ

②階段を下りながら、大きな声で「ホットコーヒーはいかがですか?」とお客様の気持ちを引きつけ、あえて同じ階段を上って購買につなげる

③ライバルのアートコーヒー(私はUCCコーヒー)の売り子の位置関係を常にチェック

④当然、仲間のUCCコーヒーの売り子の位置関係も把握

⑤7回までが勝負。8回9回はほとんど売れない

⑥お客様は試合を見ているので、売り子の笑顔は見ていない。大事なのは、大きく通る声

⑦いつも試合を見にくる常連のお客様には、買ってもらえなくても、必ず挨拶をする

⑧最後は、売上一番になるんじゃ!という気合(笑)

 

まだまだ細かい作戦はたくさんあったのですが、こんなことを考えながら、西武球場で足腰を鍛えていました。

 

ホワイトきゃんばすの子どもたちには、自分で考える癖をつけさせていますが、たかがアルバイト・・・されどアルバイトで、どんなことにも頭を使って、他の人がやらないことをしてもらいたいですね。

 

今日も、最後は、保育園の子どもたちへの期待です(笑)