雑草が主役

今日から12月・・・いよいよ今年もあと1ヶ月ですね。ほとんどの人が「この1年は早かった」と言い、長い1年だったという人はあまりいません。どうしてでしょうか?たぶん、明日(未来)へ向かうのに、過去を振り返る時間は短くていい・・・といった気持ちかもしれませんね。(笑)

 

子どもたちも冬になると、風邪など体調を崩しやくすなります。先週あたりから、毎日1人から3人くらいの園児がお休みしています。今年は、流行が早いと言われているインフルエンザにかかった園児はまだいませんが、しっかりとケアしていきます。

 

さて、今日のNHKプロフェッショナルの内容が、私の琴線に触れました。

 

なんと、日本在住25年のイギリス人のガーデンデザイナーです。彼は、雑草を主役にする庭を作ります。それも、無農薬、無肥料です。

 

人の手が入っていない自然の中では、当然肥料も農薬もありません。彼は、自分の手がける庭のまわりに自生している草花の環境を調べます。土の状態などを参考に、庭を手がけるのです。彼の庭は、5年、10年と成長するという考え方なので、華やかな1年草はありません。多年草を使用し、毎年成長する姿をみせる庭です。

 

もう何十年も前のことですが、銀座松屋デパートのうらに、花ではなく、草を主役にしたガーデンショップがありました。その店で一番華やかな草が、ススキでしたので、一般的な花屋さんとは異なります。しかし、私は不覚にも、しばらく目が釘付けになってしまいました。「雑草といわれている植物をこんな見せ方で主役にできるなんて・・・・」と感動しました。

 

それ以降、自分で寄植えを作るときも、あえて雑草をポイントに使ったりしました。まぁ~自己満足の世界でしたが、(笑)我ながらシブイ作品でした。

 

人間が勝手に「雑草」と呼ぶ草も、見せ方次第では立派な主役になるのです。

 

戦力外通告を受けたプロい野球選手が、違う球団の違う監督の手で、見事に再生する様を今までたくさん見てきました。

 

私たちが、人を見るとき・・・判断するとき・・・よく見える表面だけでなく、見逃してしまうようなところをしっかりと見る目が必要ですね。