中洞牧場

今日、スーパーで1個98円で売られている「リンゴ」を食べました。年末年始にかけて、贅沢にも「肥料を一切使用しないので、根が土深く張ったリンゴ」を食べていたので、その味の差は歴然としていました。

 

味の濃さ、深さ、ほどよい酸味・・・抽象的な形容ですが、このどれも全く別物です。もちろんりんご1個の値段は、倍以上違うのですが、食べた時の幸せ度(味だけでなく、このリンゴが育った木を想像したり、うんちくを噛みしめたり、体にいいことを感じたり・・・)は、何十倍も違います。

 

そんなことを考えていたら、「中洞(なかほら)牧場」の牛乳が飲みたくなってきました。

 

中洞牧場は、岩手県にある「山地(やまち)酪農」を行っている牧場です。前に、BS番組の「未来への教科書」で、中洞さんが、熱く、これからの日本の酪農のあり方、次世代の若者に、この山地酪農を広く引き継いでもらう活動を見たのですが、本当においしい牛乳のこと、牛を大切にすること、環境のことなど・・・多くのことを学びました。

 

中洞牧場の牛は、牛舎での生活が中心ではなく、山の牧草を食べて自由にストレスのない生活をしています。四季それぞれ食べる草が違ってくるので、牛乳の味も四季で違うといいます。必ずしも乳脂肪分が多い牛乳が美味しいわけでなく、ジャージー牛などのブランド牛の牛乳が優っているわけではなく、牛が生活している環境が大事だと中洞さんは言います。

 

そして、山地酪農の考え方に共感する若者が、若者だけでなく、会社組織でスキルの高い仕事をしていた社会人経験者までもが、180度違う人生を切り開いています。

 

今でこそ、日本の酪農や農業は、6次産業であるべき(育てる・生産する→1次・商品化する→2次・販売する→3次を全部やるから合計して6次)と言われてますが、中洞牧場は、今から20年以上前から6次産業を行っていました。

 

20年前は、酪農の異端児として、行政から煙たい目で見られていたそうです。

 

昨年の保育園の遠足は、牧場へ行きました。その牧場も、牛乳を農協に買ってもらうだけでは、生き残れないので、自家製ミルクジェラートやヨーグルトを製造、販売し、埼玉県荒川沿いに整備されたサイクリングロードを走るサイクリストの休憩スポットにもなっています。

 

今直面する、農業、酪農の後継者問題や経営面の問題・・・少しでも、知恵を出し合って頑張ってもらいたいものです。そして、私たち消費者もきちんとした目で、応援したいものですね。