ユニセフのつどい

今日は、ユニセフ(国際連合児童基金)のつどいにお招きいただきました。ホワイトきゃんばすは、「世界の子どもたち」のために、わずかですが、毎月ユニセフに協力させていただいております。


埼玉ユニセフ協会主催でしたので、県内の多くの学校や団体が参加していたのですが、中学校、高校、大学などは、部活やサークル単位での取り組みが中心で、学祭や学校行事の際に募金活動を行っているそうです。


ユニセフの理事(ボランテイアだそうです)と、ゆっくりと話ができました。


多い質問の一つに「世界の子どもたちの支援も大切だけど、まずは国内の子どもたちを優先すべきじゃないの・・・子どもの貧困の格差は、今一番の社会問題だし・・・」


しかし、アフリカのジエラレオネ共和国のレポートを見ると、その理由がすぐにわかりました。ユニセフでは「命のメジャー」と言うのですが、腕周りが11.3センチ以下の栄養不良の子どもたちが多いだけでなく、母乳育児も行われていません。生後4ヶ月で3.1キロのベビーは、母乳ではなく、水(もちろん日本のように衛生的ではない)で育てられていました。


また、村の首長の権限が強く、呪術的な迷信がまかり通る実態がありました。栄養不足であばら骨が出た子どもに対して「カメレオンの精霊が宿った」として、草を食べさせたりするそうです。消化の良いものを食べさせなければならないのに、首長の命令に背けません。


また、「ユニセフだかなんだか知らないが、お前たちの世話なんかにならない」と言われることもあり、地域に入り込むことの困難もあるようです。そこで、大人相手ではなく、子どもに学校に来てもらう→給食が食べられる。で、まずは長い時間をかけて、子どもから教育していく・・・それでも、学校に行かせない親が多いので、学校に行ったら、油をお土産に持たせて、親が子どもを学校に行かせるように、対応しているそうです。


そして、一番大事なことは、最終的には、その地域の人たちが「自立」して生きて行くことです。「かわいそうだから・・・モノを与える」のではなく、子どもに教育の機会を与えて、その子どもたちが、国を変えるように持っていくのが、大きな目的だそうです。


とても時間がかかりますね。でも、この活動があるから、世界の子どもたちが抱える困難が、少しずつですが、なくなっているのです。


ホワイトきゃんばすの子どもたちにも、是非ともこの世界の実態を見せて、考えてもらいたいです。難しいですが、寺子屋での園長の課題ですね。

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コメント: 1
  • #1

    ミィ-ママ (水曜日, 15 4月 2015 08:15)

    母乳ではなく、水での育児…知らなかった私はその現状に衝撃うけました。それが当たり前になっている村の母達も、我が子の成育不良に日々悩んでいることでしょう。 同じ人間・母として辛い話です。数年前から私も定額ながら、毎月ある団体に募金しています。そんな現状を把握しながら、継続していきたいです。子供たちにも、伝わるといいのですが…