子どもの心を奪う!クラス担任術

20年以上、小学校の先生をしている中村健一さんは、学級作りについて今までも多くの著書があります。今回「策略ブラック学級作り、子どもの心を奪う!クラス担任術」という、なんともインパクトのある、彼の最新の本を手にしました。

 

タイトルは、過激ですが、「熱意だけではクラスはまわせない。担任は、きちんと策略を持って教育を行わないといけない。一学級を預かる教師は、一国を預かる内閣総理大臣のようなもの。総理大臣が策略も練らず、感情に任せて国を治めたらどうなるか?そんな危ない人間に国は任せられないだろう。教師も同じ・・・」という、学校の先生には、是非とも読んでいただきたい内容です。

 

具体的な事例がたくさんありますが、例えば「子どもたちは厳しい先生が嫌いではない。きちんと叱らない教師は子どもに嫌われる。背を向けられる。リーダーとして信用されない。これからの教師には、片手に厳しさ、片手にユーモアが必要だ。怖いけど面白い先生。厳しいけど楽しい先生・・・教師は一人で何役もこなさなければならない。」そして、現場で起こった具体例が続きます。

 

叱る児童は、きちんと決める必要がある。女子を大勢の前で叱ってはならない。個別対応するべし。発達障害の子どもは、絶対に叱ってはならない。「やんちゃ児童」への対応も、やり方を間違えると「クラス崩壊」への要因に・・・


私の長男が小学校4年の時。担任の先生は、女性ですが厳しい先生でした。4月の最初の授業参観の時に、少し話をしました。「最初が肝心です。ここで、子どもたちを締めておかないと、担任はなめられます。半分パフォーマンスですが、大きな声で叱る必要があるのです。」とおっしゃってました。彼女の策略を持った担任術ですね。

 

本の内容に戻りますが、「策略」は、ブラックという本のタイトルとは真逆で、大きな愛に包まれています。子どもたちだけでなく、保護者や教師へのエールでもあります。

 

保育園の子育てにも、大いに活用させていただきます。