母子手帳

正式名称は「母子健康手帳」・・・戦後の混乱期に日本で生まれた母子手帳は、妊娠中から誕生後までの母子の健康やワクチン接種などの記録や妊娠や育児に関する情報、母親が成長の様子や気持ちを記録する欄もあります。


表紙のデザインは、都道府県で様々です。長野県はいわさきちひろさんの絵だったり、ミッフィー、キティ、ミッキー&ミニーベビー、ドラえもんなどなど、妊娠したママが母子手帳の表紙で、あたたかい気持ちになれるように・・・といったところでしょう。


実は、世界各国で同じように母子手帳が活用されていると思っていたのですが、世界で母子手帳が使われている国や地域は、約30カ国とごくわずかだそうです。国際協力機構(JICA)が中心となって、インドネシアなどの発展途上国を中心に普及が広がっています。


日本では、1948年に母子手帳が誕生しました。当時は、赤ちゃんの1割弱が1歳までに感染症などで命を落としていたそうです。母子手帳を使った保健指導で、具体的な感染予防策を実施し、「一人でも多くの子どもの命を守りたいと必死でした」と厚生省で当時母子手帳の普及に携わった小児科医が語ります。


以前、女子大での講義で学生に自分の母子手帳を持参してもらったそうです。「体重が増えてホッとした」「夜泣きに困った。頼むから今日は泣かないで」といった母親の記録を読み、涙を浮かべる学生の姿が印象的だったと語ります。


我が家も、3人の子どもたちの母子手帳は大切に保管しています。(笑)


保育園の子どもたちも、やがて大きくなって、ママがどんな思いで子育てをしたか・・・感じてもらえばいいですね。


そして、もう一つ保育園の連絡ノート・・・これも母子手帳に負けてませんよ。子どもが20歳になったら、まとめて連絡ノートをプレゼントするという保育園ママもいます。写真などの画像ではなくても大事な記録はたくさんあるようです・・・