さいたま市プレミアム付き商品券

今朝、出勤すると、朝の7時前にもかかわらず、人・人・人・・・1Fのパン屋さんからイオンの正面入口、そこから約50メートルの駐車場までの大行列ができていました。そうです、さいたま市プレミアム付き商品券を購入するお客様です。


1冊10,000円の購入金額で、13,000円分の買い物ができるとあって、予想通り、大反響の販売日となったのです。使用期限は11月30日迄と短いのですが、さいたま市では36万冊を販売し、朝の9時にはすべての販売場所で完売だったそうです。多くの方は、上限である一人5冊分50,000円の購入だったようです。「どこに、そんなお金があるの?」ですね・・・(笑)


36万冊ですので、プレミアム分を合計すると、46億8千万円が、さいたま市内で流通することになります。1冊13000円分のうち1000円×10枚が、イオンなどの大型店舗で使用でき、500円×6枚が、商店街などの小さな店舗で使用できる内訳だそうです。


今年に入って、国の地方創世関連の交付金を活用した取り組みで、全国の90%近い地方自治体が、何らかの形で、このようなプレミアム付き商品券を販売しているそうです。


景気回復や地方消費の活性化になるか・・・ただのバラマキで終わるか・・・ちまたでは、賛否分かれた議論も出ているようです。


地方自治体の中では、独自性の強い内容もあるようで、例えば「人間ドッグ限定商品券」などもあるようです。これは、住民が健康管理に気をつければ、医療費の削減につながるという狙いなのでしょう。「子ども限定商品券」というユニークなものもあるようです。


私の個人的な感想としては、商店街や個人で頑張っている店主に、この商品券を活用してもらい、「えっ・・・こんなところに、素敵なお店があるじゃない・・・」というきっかけになり、これを機に継続してお客様が来ていただけるようになればいいですね。


さいたま市で言えば、13,000円のうち、小型店舗でのみ使用できる金額は3,

000円分しかありません。ほとんどは、大型店舗で日常品の購入に使用されるだけになりかねませんね。


そして、今年だけでおしまい!なら、1年後は間違いなくその反動で、売上ダウンです。景気回復どころか、マインドも低下するでしょうから、他の必要性の低い財源を削って、捻出してもい、継続的な取り組みにしてもらいたいですね。


ともあれ、無駄使いではなく、人生を楽しむ消費が活性化して、景気が良くなって、元気な社会にしていきたいものです。もちろん、そんな社会が、子どもたちの笑顔につながるのです。