園児の遊び

今日は土曜日ですので、普段よりは園児の数は少ないのですが、子どもたちの遊びは充実していました。そんな時、先生たちはただただ見守るだけです。(笑)


来春小学校に入学する5歳児年長園児が4人、常に先輩の行動をモノサシに「超負けず嫌い」の年中4歳児と周りに流されやすい4歳児、争いごとには一切かかわらない自称女優の4歳児、そして今年度から寺子屋になった年長3歳児数人、0、1、2歳児の元気組が今日のメンバーです。


午後のおやつが終わっての自由時間、6歳女の子がリーダー役で、イスを並べてフルーツバスケットが始まりました。先生が仕切るのと違って、なかなかルールが他の園児に伝わりません。それでも、なんとかゲームが始まりました。


突然、2歳男の子が泣き出します。どうやら「○○君はジャマだからあっち行ってて!」と言われたようです。彼は、ゲームを一緒にやりたかったのですが、ルールの理解ができずゲームをめちゃくちゃにしてしまった様です。


もちろん「○○君も一緒に仲間に入れてあげなさい」と先生は言いません。2歳男の子が、この経験をバネに「一緒に遊ぶには、ルールを理解しなくては・・・」と考えるのです。このタテのかかわりで、2歳男の子は大きく成長します。


さて、負けず嫌いの5歳女の子、6歳女の子が仕切っているのが気に入らないようで、違う場所で折り紙をしています。一人でなく、まわりには配下の年下園児を従えています。でも、フルーツバスケットが気になって仕方ありません。


とうとう、「入れて!」とフルーツバスケットに参加しました。ルールのわかる園児は、フルーツバスケットチームに淘汰され、ほかの園児は、それぞれやりたい遊びに夢中になります。フルーツバスケットには、6歳から3歳までの園児が集まります。3歳女の子はすぐに負けてしまいますが、この負けから大きなものを学んでいることでしょう。


新人の2歳男の子が「ママ~」と泣き始めました。夕方になると、ママがいないことに耐えられずメソメソが続きます。すると、4歳女の子がなぐさめにやってきます。


1歳になったばかりの女の子・・・彼女のパフォーマンスはすべてが愛らしく、園児全員から愛されています。しかし、いたずら大好きです。このドサクサの中、手洗いの水道の水を出しっぱなしにして遊んでいます。これは、3歳男の子が発見し、やさしく注意します。


よく、一斉保育と見守る保育とどっちがいいか?という二者択一的な議論が、保育業界ではあります。答えは簡単で、どっちも必要で、あとはバランスの問題です。ホワイトきゃんばすは、見守る保育が中心ですが、運動会の練習では、思いっきり「一斉保育」です。


よのなかには、白黒をはっきりと付けることが難しいことがたくさんありますね。


そんなことを考えながら、今日の子どもたちの関わりを楽しく見守っていたのであります。