答えのない課題やり抜く

運動会が終わり、今週の子どもたちは、自分のペースで屋上遊びを楽しんでいます。夏に種を蒔いた、インゲン豆の収穫が始まりました。夏に収穫したインゲン豆は、つるありでしたが、今回はつるなしです。「なんか、前にとったのと違うね~」なんて、子どもたちはブツブツ言いながら収穫を楽しんでいます。


そして、今日はうれしいことがありました。3歳女の子が、補助なし自転車クリアです。まだ寺子屋さんになっていない女の子です。彼女は、寺子屋に憧れ、先日の運動会では、選手宣誓をした赤組、白組のリーダーを見て、家で「せんせい・・!」と言っているそうです。(笑)


今回の自転車クリアも、そんな異年齢保育の環境で、彼女のやるスイッチがオンとなったのです。もちろん、環境もありますが、最後は彼女の力でやり抜いたことです。素晴らしいことですね。


さて、注目をされていた「異才発掘プロジェクト」が始まって約1年が過ぎました。1期生は、全国約600人の応募者から選ばれた、小学3年から中学3年までの計15人のメンバーです。東大と日本財団による教育プログラムです。


特定の分野で突き抜けた能力があるのに、学校教育になじめない子どもを支援すると共に、日本の学校教育が個性や才能を生かしきっていないという現実への挑戦でもあります。そして、着実に成果を上げているようです。


4月からホワイトきゃんばすにやってきた3歳児の女の子・・・寺子屋さんですが、「集団生活なんぞ、知ったことか!」と言わんばかりの超マイペースの女の子です。表面だけを見れば、完全に「困った子」というレッテルを貼られてしまいます。


しかし、彼女のふと口にする言葉は、大人の感性では考えられない想像力豊かな内容が多く、素敵な心の持ち主です。先生たちは、そんな彼女の発言に「今度はどんな言葉を発してくれるか・・・」楽しみにしています。


そんな彼女は、保育園では、年下の園児と遊ぶことが多く、同年齢の園児と絡むことはほとんどありません。彼女が、小学校、中学校という環境の中で、理解ある担任と巡り逢えば、彼女の個性を見守り、伸ばしてくれるでしょうが、運悪く、レッテル教師にぶつかると、クラスでの居場所がなくなってしまうかもしれません。


この「異才発掘プロジェクト」が、日本全国に影響力をもって、こうした個性ある子どもたちの活躍の場が、広がっていけば・・・と強く願います。