小笠原のカカオ豆

まもなくバレンタインデーがやってきますが、夢がある話が舞い込んできました。東京から1000キロ南にある小笠原諸島の母島産カカオで作ったチョコレートが完成したそうです。

 

カカオは、赤道を中心に南北の緯度20度以内の地域で主に栽培されています。母島は、北緯26度で、栽培が始まったのは2010年。1000粒の種を植えて、167本が芽を出したそうですが、2、3ヶ月で全部枯れてしまったそうです。

 

仕掛け人の埼玉県草加にある、平塚製菓の支援を受けて、母島でレモンなどを栽培してきた折田一夫さんが名乗りを上げました。大型のハウスを建設し、ついに2013年10月に初の収穫を迎えました。チョコレートの試作品ができたのは昨年3月。国産カカオで作ったチョコレートは「マイルドでフルーティー」な味わいだそうです。

 

今年は500本の木から約500キロのカカオ豆を収穫できる見通しだそうです。来年は、その4倍を見込みます。

 

平塚社長は、「母島をカカオ・アイランドにして、島おこしにつなげたい」と言っています。

 

実は、東京都小笠原村は、東京都の自治体の中で、住民の平均年齢が一番若いことで知られています。過疎化と高齢化があたりまえの日本の地方にあって、なぜ?

 

それは、小笠原を旅した若者が、「ここに住みたい」と移住するからだそうです。ボニンブルーといわれる深く青い海・・・ザトウクジラ・・・そして世界遺産になる大自然・・・これに、カカオアイランドのキャッチフレーズが加われば、さらに、素敵な島になりますね。地方創世のトップランナーです。