日本一幸せな教職員をつくる

広島県廿日市(はつかいち)市立廿日市中学校の朝は、「ほめほめタイム」で始まるそうです。教職員がペアになり、30秒間、相手の良さを褒めちぎるそうです。

 

「いつも笑顔がいいですね。先生の顔を見ていると何だか元気をもらえます。ありがとうございます!」といった感じです。

 

この取り組みを始めたのは、沼本慎二校長です。彼の掲げる学校経営目標は「日本一幸せな教職員をつくる!」です。教職員が幸せでなければ、幸せな子どもを育てられないという思いがあるそうです。

 

素晴らしい取り組みですが、相手をオーバーアクションで褒めることが習慣的にない日本人には、少し恥ずかしいですね。でも、ペアを毎日代えることによって、相手を褒めるには、いいところを見つけなくてはいけません。自然と、相手の欠点ではなくて、長所を見る目につながるのでしょう。

 

沼本校長の考えは、幸せな人生を歩むには「掃除」「笑い」「感謝」が必要だと言います。目標の一つは、1週間に千回ありがとうを言うことだそうです。校内の掲示物には、指示、命令系の言葉がなく、「いつもきれいに使ってくれてありがとう」「廊下を静かに歩いてくれてありがとう」などが並び、教職員用のトイレの鏡には「笑顔の鏡 この鏡の前に立ったら必ず、一回以上笑顔を作ること。幸せが届きます」と記してあります。

 

この他にも、「本気で生きている人の本気の話を本気で聞く」場も設定しているそうです。

 

沼本校長の経歴は、異色で、もともと県職員で、平成17年度に県教育委員会に出向。10年教育畑を歩き、平成27年度に校長になったばかりだそうです。県内で、初めて県職員から校長先生になった人です。

 

この話を聞いて、「そんな・・・現実は・・・」なんて言うのは簡単ですが、私は、素直に素晴らしい取り組みだと感じます。いいですね。

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コメント: 2
  • #1

    増田美由紀 (金曜日, 16 9月 2016 01:06)

    昨日、1通の封書が届きました。開けてみると、昨年秋に初めて参加した実践人広島地区冬期研修会開催の案内でした。その中には、講演の講師として先生のお名前がありました。演題も「幸せな人生を歩むための㊙ヒント~型破り校長の実践」と大変魅力的。プロフィールを拝見するとこれ又、面白そう❗
     昨年の研修も参加して良かったので、是非参加したい❗と思いましたが、その日は他の要件がすでに入っており、せめて先生の著書でも購入できればとこのページを開いてみると、幸せな人生を歩むには、掃除、笑い、感謝と日頃私も指標としている言葉があり、嬉しくてコメントさせて頂いている次第です。
    ところで、私は65歳、37年広島市立の保育園で保育士として従事した後、在職中から会得したことを活かし、現在はわらべうた講師として、未熟ではありますが、沢山の子供たちや保育士の方々と共に歩む日々を送らせて頂いております。本来ならとっくに引退し子供たちとのご縁もなくて当たり前の日常のはずなのですが、毎日のように子供たちの笑顔に出会い、後輩のかたがたからも喜んで頂ける。こんなに毎日幸せな日々を過ごさせて貰い、なんて幸せな私!!と1日の終わりには、「今日も1日無事過ごせました、有り難うございます」と感謝して床に入ります。

    先生の中学校で、生徒さんと、教職員の方々と、保護者の方々と、どんな風に実践しておられるのか、是非お話を聞きたいのですが、今回は無理のかのうせいが強いです。残念です。でもなんとかしてお話をききます。
    ご縁がありますよう、願っています。

  • #2

    沼本愼二 (火曜日, 15 11月 2016 20:39)

    ブログに取りあげていただき、有り難うございます。
    また、実践人の会の研修会に興味をお持ち頂き感謝致します。
    もし広島の方であれば、今月は二回(11月19日、27日)講演がありますので、廿日市中学校の沼本までご連絡頂けたら、ご案内致します。
    宜しくお願いいたします。
    廿日市中学校の電話番号0829-32-3191