幼児教育一筋の男性園長

今日も子どもたちは、屋上に到着するや池にダッシュです。カメに会いに行くためですが、すっかりアイドルになったカメは、子どもたちがやってくると、エサを期待して、逃げるどころか寄ってきます。カメと子どもたちの微笑ましい交流が続きます。(笑)

 

さて、幼児教育の世界には、男性園長は少ないのですが、今日は、おやじ園長の私と同じ年の男性園長の話です。徳島市の鳴門教育大学付属幼稚園の園長は、幼児教育一筋28年、教諭からの生え抜きの男性園長となると、ほぼ唯一無二の存在です。

 

彼が、大学時代の教育実習で、同園を訪れた時に、トンカチやノコギリを自在に操り、木の小屋まで作ってみせ、ダイナッミックに遊びを繰り広げる園児たちの姿。教科書がない学びの面白さ。木でも水でも何でもが教材になる・・・そんな幼児教育の世界に魅了されたそうです。

 

「子どもたちに指示をするのではなく、自然と学び、学びたくなるような環境を構成するのが保育者の腕なんです」と彼は言います。例えば、土、石、水、植物など身近なものに焦点を当て、これらに、子どもたちを「遊びへ誘う財」という意味を込め、環境を通した教育を実践しているそうです。

 

ホワイトきゃんばすの屋上の環境には、「遊びに誘う財」が、山ほどあります。そして、子どもたちが自分で遊びを作っています。子どもたちにとって、環境の構成をすることがいかに大切であることは、未来の幼児教育でも決して、変えてはいけない内容です。

 

同じ、おやじ園長の私は、幼児教育一筋の人生を歩んでいません。つい、5年前までは、民間企業で、組織人として働いていました。

 

これからの幼児教育に必要なことは、子どもたちが、大人になり社会に出た時に、きちんと仕事をすることです。楽しく仕事ができるのがいいのでしょうが、少なくとも、メシを食える・・・家族を養える・・・胸を張れる・・・人のためになる・・・こんな、働くことの意義を考える大人になってもらいたいですね。

 

徳島鳴門のおやじ園長が大切にする「環境構成」・・・これは、幼児教育で決して変えてはいけないもの。ホワイトきゃんばすのおやじ園長は、子どもたちが社会に出て、「自分で考えて自分で答えを出せる大人」になる教育がこれからの新たな柱になると考えています。

 

変えてはいけないもの・・・変えなければならないもの・・・このバランスは、永遠の課題ですね。