「やりがい」で仕事を決める

今日も子どもたちは、夏まつりの「お店屋さん」の伝染病にかかったように、「いらっしゃいませ!」と声出ししたり、セールストークを紙に書いて考えています。もちろん、子どもたちにとって「お店屋さん」が「やりがい」のある仕事だからです。

 

さて、現在、幸運にも複数の内定をもらっている大学4年生は、何を基準に会社を選ぶのでしょうか。保育園の子どもたちのように、「やりがい」があるかどうかが、必ずしも判断基準とはなりません。

 

「ワーク・ライフ・バランス」という言葉が、浸透してきました。各企業が、従業員が働きやすい環境づくりに気を配ったり、結婚、出産後も仕事を続ける女性が増えてきたことも影響しています。とても、いい傾向ですね。

 

しかし、これから就職先を決める若者が、「あの会社は、色々な制度があって、働きやすい環境だから決めました」では、「それでいいのか!?」と考えてしまう私です。昭和の古い考え方かもしれませんが、我が子へも「若い時の苦労は買ってでもやりなさい!」「効率とか考えずに、時間がかかろうが、必ずいただいた仕事は、やり遂げる!」と説教モードのおやじと化すのです。

 

まだ一人前の仕事なんぞ、出来やしないのだから、若いうちから負担が多い仕事を避けていると、「やりがい」を感じることなどできませんね。

 

私の時代では・・・なんて言うと、昔の事と笑われてしまうでしょうが、仕事の質よりも量をを多くこなしながら、経験の中でスキルを上げていったものです。そして、先輩や上司の仕事を盗むのです。最近は、スマホに慣れて、固定電話を使用したことがない若者が増えてきた理由で、電話に出ることができない新入社員が多いそうです。

 

私の時代では・・・先輩が、電話口で得意先やお客様とどんな会話をしているのか・・・どういった言葉づかいが適切なのか、耳をダンボにして、聴いてました。これも、盗むことで、自分のスキルを上げていったのです。

 

今日は、私の時代では・・・を連発してしまいましたが、これから、就職する会社を決める若者には、「俺は、この会社に、この仕事に『やりがい』を感じたから、就職することにしたんだ!」というセリフが聞きたいですね。(笑)