大河ドラマの楽しみ方

昨日は、保育園の近くにある、陸上自衛隊の駐屯地の夏まつりがあり、園児の多くが出かけたようです。子どもたちは、花火の印象が強いのですが、「○○花火大会・・・尺玉の花火をお楽しみください」という大規模な花火大会ではないのですが、頭の上に花火がドカーンと上がって、迫力があるので、「花火凄かった!」と朝から、子どもたちの話題となっていました。保育園の夏まつりをやったばかりなので、子どもたちにとっては、夏まつりは、「とっても楽しいもの」とインプットされているようです。

 

さて、今日は、私のサラリーマン時代からの仲間の「大河ドラマの楽しみかた」を紹介します。今でも、年に数回、おやじ二人、居酒屋のカウンターで、何時間でも語り合う仲なのですが、日曜日のNHK大河ドラマ「真田丸」について、とても深い洞察があったので、原文のまま、このブログに載せてしまいます。本人への了解は、事後承認です。(笑)

 

『小学生から中学時代の頃は、人形劇「真田十勇士」にハマり、大学時代は「真田太平記」にハマり、53歳になった現在は「真田丸」にハマっています。
三谷幸喜さん、大河ドラマの脚本を担当されるのは二度目ですが、12年前の「新選組!」より、今回遥かに内容が充実して面白く感じます。

歴史考証が進み、信繁の大阪での人質時代に秀吉の馬廻衆を勤めていた事が分かった事もあり、豊臣政権の実情と取り巻く人々の人間模様、そして豊臣家自体が次第に揺らいでゆく様が、秀吉の身近にいた人間である信繁の目を通じて無理なくこちらに伝わってくるのが新鮮です。

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今回の「受難」の内容は「秀次事件」、今もって謎の多い事件ですが、従来の描かれ方とはかなり異なり、最新の学説に基づいた三谷さんなりの解釈でうまくまとめられていたのではないでしょか。
それにしても、秀次役を演じた新納慎也さん、物語にはじめて登場した頃は、それほどの存在感もなかった様に感じましたが、秀次の追い詰められていく「心の襞」を見事に演じて素晴らしかったです。切腹する直前の演技なんて、こちらが感情移入してしまって、ウルウルするところでした。

そして、秀次のただひとり生き残った娘をどう逃がすがという山場で、38年前の「黄金の日々」の主役、呂宋助左衛門を演じた、松本幸四郎(当時は市川染五郎)さんが、何と同じ役で登場。
38年前、当時、中学3年生から高校1年生だった私は、高校受験や、高校入学後の中間、期末テストの時期も含めて毎週欠かさず「黄金の日々」を見ていました。
堺屋太一さんが原案でしたが、事実上、市川森一さんが自由に脚本を書き、出演者も、緒形拳さん、高橋幸治さん、丹波哲郎さん、鶴田浩二さんらの重鎮と並んで、ピラニア軍団の川谷拓三さん、アングラ劇団「状況劇場」の唐十郎さん、根津甚八さんと、かなり多彩だったという記憶があります。

松本幸四郎さんの呂宋助左衛門が登場した瞬間、「当時と同じ様な衣装を着てるよ!」と、放送当時の頃の転校を繰り返して苦しんでいた事まで同時に思い出して、またウルウルしそうでしたが、今日の夕刊に掲載された三谷さんのエッセイによると、衣装さんが当時と同じ様に再現したとの事でした。

秀次の娘を呂宋助左衛門を通じて逃がすという結末も含めて、今回の「受難」は一話完結の舞台を見ているみたいで、陰惨な事件の話しだけに後味は見事でした。

歴史的な事実(結果)は知っていても、その視点によって、事実の受け取り方は大いに変わってくるというもの。今後の「事実」がどの様な過程で描かれていくのか、大いに楽しみにしています。』

 

どうですか、このマニアックな洞察力・・・単純に楽しんで、大河ドラマを見るのも、もちろん良しですが、私たち日本人が積み重ねた歴史から、自分なりの楽しみ方を発見するのも素敵なことですね。この評論は、「あっぱれ!」です。

 

さて、本人への「勝手に掲載しちゃった」事後承認をこれからとります。(笑)