自己肯定感を養う

今日は、最高の秋晴れとなりました。今週は、ずっと運動会の練習ばかりでしたので、久々に子どもたちは、屋上で思い思いの遊びに夢中になっていました。運動会が終わって、残っているサツマイモ畑の収穫をするのですが、そのサツマイモの葉に、見事なイモムシがいました。

 

子どもたち「全員集合です!」。長さは15cmくらいある太くて、黄緑のイモムシです。「キャー・わ~」と子どもたちの歓声が広がるのですが、中には、声も出ず腰が引けた男の子も・・・グロテスクなイモムシに、子どもたちの会話が盛り上がります。

 

「何の幼虫かな?」・・・調べると、スズメがの幼虫でした。その名の通りビックサイズの蛾となります。

 

さて、政府の教育再生実行委員会が、近く第10次の提言に向け議論を再開するようですが、その中のテーマの一つに「子どもたちの自己肯定感が低い現状を改善するための環境づくり」があります。

 

2015年の調査結果では、「自分はダメな人間だと思うことがある」とした日本の高校生の割合は7割を超え、アメリカ、中国、韓国と比べて突出して高い数字となっています。また、「人並みの能力がある」とした割合は4か国中、最低だそうです。

 

一方で、国際学力調査では日本の成績は世界トップクラスに入っています。つまり、この調査結果からは、実際の能力に比べ、自分に自信が持てない子どもたちの姿が浮き彫りになっていると言えます。

 

学力が高いことを高校生は「能力」とはとらえていないのかもしれませんし、日本人が持つ「能ある鷹は爪を隠す」を美徳とし、「オレは凄い」ではなく「自分などまだまだです」という謙遜の精神が強いことも考えられますが、この結果をどうとらえたらいいでしょうか。

 

保育園の子どもたちを見ていると、「絶対に負けないから・・・これくらいじゃ、諦めないわ!」と、負けず嫌い丸出しの6歳と4歳の女の子などは、運動会の練習で、徒競走に負けただけで、悔し涙を流します。

 

また、自分が今までやったことがない、スポーツや工作などを前にすると、「○○は、絶対にできないから・・・やらない」と、挑戦する前に、白旗をあげてしまう4歳男の子もいます。

 

アメとムチの法則で言えば、前者の負けず嫌い女子には、ムチが9割で、後者のチャレンジしない男子には、褒めるというアメを9割で接すると、成長につながります。

 

保育園に通う幼児が、自己肯定感が低い理由は、ずばり「周りから、おまえは○○ができなくてダメだ!」と言った内容が積もっていることがあげられます。親は、我が子の性格を考えて「アメとムチ」「褒めると叱る」のバランスを決めないといけません。

 

「褒める子育て」「しっかり叱る子育て」どっちも正解です。ただし、子どもが10人いれば、すべてそのバランスが違うということです。マニュアルは参考になるでしょうが、最後は親が自分で決めること。「我が子が、自己肯定感をしっかり持った子どもに成長させるには、どうする?」です。