三ツ星の給食

保育園の園長としては、学校や給食、児童養護施設などのキーワードには敏感になってしまい、ついつい、そんなキーワードのタイトルのドラマなどを見てしまいます。最近では、Chef~三ツ星の給食~を見続けています。

 

自分の作る料理に絶対の自信を持つ、女性シェフは、総料理長を務めるレストランで三ツ星を獲得する。だが、店のオーナーともめ、ひょんなことから学校給食を作るようになる。という物語です。

 

今日は、ドラマのストーリーではなく、主演の天海祐希(あまみゆうき)さんの話です。

 

あの宝塚歌劇団の男役として人気を集め、1995年に退団後は、女優としてドラマや映画で活躍しています。男からみても「かっこいい!」と思うくらいですから、女性から見ると、「こんな姉が欲しい・・・こんな上司の元で仕事がしたい・・・そして、カッコイイ!」となるのでしょう。

 

宝塚音楽学校に入学するのも凄いことですし、宝塚歌劇団に入団後、わずか7年で男役のトップスターになるのです。当時は、入団後10年未満でトップになった人はいなかったそうですので、彼女の才能はもちろんの事、ハートも強かったのでしょう。

 

彼女のカッコイイところは、171センチの長身美貌だけでなく、はっきりとした性格です。

 

「演じる上で苦労した点はどんなことですか?」の質問に、普通の俳優なら、苦労話を延々と続けるのでしょうが、彼女は「難しいとか、苦労しているとか、そういうことは言いたくありません。私たちは何でもできますよって顔をしてやる仕事なので・・・」ときっぱりと言います。

 

そして、こうも言います。「今回の作品の見どころは?」の質問には、「見どころはここですと言うのはやぼです。1回見ていただき、自分でそれを探してほしい。高慢だけどキュートさがにじみ出るように演じていますので」と、何とも粋な受け答えです。

 

私たち大人は、つい子どもたちに「この映画の見どころは、〇〇なんだよ。そのシーンを見逃さないように!」なんて、大人の一般的な価値感を押し付けていることがあります。

しかし、天海流で言えば「この映画で、どこが素晴らしいシーンだったか、終わったら教えてね・・・」と、シンプルに聞くだけで、大人では想像もできない、子どもたちの素晴らしい感性を引き出すことができるかもしれません。