子どもに金をかける

今日は、クリスマスですね。ここ数年、クリスマス当日よりも、前日のクリスマスイブの方が、ケーキやチキンやワインを買ったりと、何かとバタバタしますが、今年は、25日が日曜日とあって、今夜ゆっくりと過ごす家庭が多いのかもしれません。

 

さて、「子どもに金をかける」・・・これは、我が子に塾や習い事をさせたり、ファッションなど身につける物にお金をかける話ではありません。

 

財務省は、今年、今後10年間で教職員を5万人減らすという方針を打ち出しました。当然ですが、国の支出を減らすことが目的です。

 

しかし、素人考えかもしれませんが、明日の日本を担う子どもたちに、投資をしなければ、未来は危うい・・・と思うのは、私だけではないでしょう。子どもにお金をかけて立派な大人になってもらうとともに、きちんと税金を払ってもらい、次の日本をそして、世界を作ってもらわねばなりません。

 

教員の数が減れば、当然子どもたちへの教育がおろそかになります。教育が不十分な状態で、子どもが社会に出ようものなら、負のスパイラスに陥って、いわゆる、生活保護を受けなければならないような、福祉の対象となる者も出てくるでしょう。罪を犯す者も増えるかもしれません。健康を害する者も増えるかもしれません。

 

教員を減らすことが、後々、社会保障や治安維持コスト、医療費の増大につながり、さらなる財政の悪化を招くやもしれません。

 

学校の役割はたくさんありますが、その一つは、子どもたちに高い能力や社会性を身につけさせ、社会に送り出すことであり、その子どもたちが、様々な形で、これからの日本をけん引してくれるのです。

 

先日、ノーベル医学生物学賞を受賞した、大隅良典さんは、学生ら若者が研究を続けるにも、国からの予算が低すぎる実態を訴えていました。もちろん、今投資したことが、確実にフィードバックされるのは、何年も先になるでしょうし、この研究成果というものは、計算も予測も確実にはできません。しかし、この国が、生き残っていくには、若者への投資を削ってはいけないことだけは、間違いないことなのです。