「情けは人の為ならず」の意味は?

私たちが、普段の会話で使っている言葉の中には、間違えた意味で認識されていることがいくつもありますね。今日は、そんな代表とも言える「情けは人の為ならず」についてです。

 

「この場面で、あいつに情けをかけたら、あいつのためにならない・・・ここは、情け無用だ」という意味で、この言葉をつかっていた「あなた!」・・・間違いです。(笑)

 

正しい意味は、「人に親切にすれば、相手のためになるだけでなく、いずれ巡りめぐって自分に恩恵が帰ってくる。だから困っている人がいたら親切にしよう」です。

 

「えっ~間違って使っていた!」と思われた方が多いと思います。古文と現代文の違いで、解釈を逆にしてしまったり、「他人のことなど、どうでも良い」という自己中心的な風潮が、現代社会に蔓延していることが原因かもしれません。

 

最近の世界情勢を見ると、〇〇ファーストが、どうも行き過ぎて、「他人(他国)のことなど、どうでも良い。自分(自国)さえ良ければいい」という傾向になっていますね。これは、エゴイズムという言葉で表現できます。

 

人は、自分一人の力で生きていくことはできません。国も同じです。日本人である私たちは、農産物の自給率が40%を切っていること・・・他国の協力がなければ、今の日本が成り立たないことなど、ずっと以前からわかっています。

 

私たち大人は、子どもたちへ、正しい意味での「情けは人の為ならず」を教えていかねばなりませんね。

 

ただし、我が子が、チャレンジしている時、少し高いバーへ挑戦している時には、すぐに助けないで見守ることも必要です。助ける時と見守る時の線引きは、難しい時もありますが、子ども一人一人違います。兄弟でも違ってきます。親が決めなくてはいけませんね。