まちの未来を考える

屋上のファームが春らしくなってきました。3月に植えたジャガイモが芽を出し、冬を超えたサヤエンドウが、30センチを超える高さまで成長し、可愛らしい花をつけています。この花が、エンドウ豆になります。

 

そして、今日は、菜の花をバケツに一杯摘みました。菜の花と言っても、アブラナではなくて、ブロッコリーの花です。優しい黄色の花を咲かせています。町の花屋さんにあるような豪華な花ではありませんが、子どもたちがお土産に持って帰ります。玄関や食卓に飾られることでしょう。

 

さて、今日は、山口県柳井市での取組みの話です。ここでは、各小学校が、授業の中で「自分たちの住んでいる町の豊かさは何?」を考えて、将来において、自分たちがどのような未来に生きてみたいかを話し合うそうです。

 

この内容は、保護者や地域住民に向けてプレゼンテーションされ、今度は、大人同士でも、地域の豊かな未来について熟講されます。また、市のまちづくりについて、「今ある、生かせる財産は何か」「それらを生かす手だけは何か」「市民の主体性をどのように引き出すか」「継続できる取組みなのか」など、実践に向けて、市民を巻き込んだ取り組みに発展しているそうです。

 

もちろん、子どもが考える「豊かな未来」は、夢レベルでしかないものも多いそうですが、子どもたちが描くからこそ、大人たちにも興味が湧き、実現性の高いものになっていくのです。

 

まさに、学校発の「スクール・コミュニティ」が、これからの日本社会を支える地方創生のカギとなるやもしれません。外からやってきた第三者の知恵やアドバイスをもらいながらも、最後は、自分たちの町のことを自分たちで決めることができた地域が、これからの日本を支えることになるのでしょう。子どもたちを巻き込む・・・これが重要なことですね。