寺子屋版、命のメジャーの伝え方

今日は、赤いランドセルが保育園にやってきました。職員の子どもが、この春中学校1年生になり、6年間使ったランドセルを保育園にプレゼントしてくれました。

 

もう大変です。来春小学生になる年長さんを中心に、「ランドセルショー」が永遠と続きます。保育園の子どもたちにとっては、ランドセルは憧れです。今から、どんなランドセルを買ってもらおうか・・・イメージを膨らませているようです。

 

さて、今日の寺子屋は、「命のメジャー」という少し重いテーマです。

 

「みんなおうちで、『今日は食べる物がないからごはんは我慢して!』って、ママに言われたことはある?」と子どもたちに聞くと、「ないない・・・そんなことは1回もないよ」と子どもたち。「保育園でも、今日は給食はありません。我慢してください。なんて、言ったことはないよね」

 

そして、アフリカや北朝鮮のやせ細った子どもたちの写真を見せます。すると、いつもおしゃべりが止まらない子どもたちも、言葉を失い、じっと写真を見つめます。しばらくすると、「なんでこんなに痩せているの?」「腕が折れちゃうくらい細いよ・・・」とそれぞれ、感想を口にします。

 

地球儀を見せながら、「みんなが住んでいる日本では、ほとんどの子どもたちが、ちゃんとご飯を食べて、お菓子まで食べられるよね。でも、世界の子どもたちの中には、1日に1回しかごはんが食べられない子どもや、学校の給食しか食べる物がない子どもがいるんだよ」

 

「え~なんで~ほんとうなの~うそ~・・・」と子どもたちの驚きの声は止まりません。

 

日本のように、水道の水が飲める国は、世界ではほとんどないこと。そして、川の水や井戸から子どもが水をくむ写真を見ます。

 

トイレのこと・・・児童労働のこと・・・病気のこと・・・それぞれ、写真を見せながら、子どもたちに考えてもらいます。もちろん、園長からは、「だから・・・○○」なんていう大人の模範解答など言いません。

 

5歳男の子が、「日本って平和だね~」なんて、大人の様な発言をしました。(笑)

 

そして、最後にユニセフの「命のメジャー」で、子どもたちの上腕囲を測ります。12.5センチを下回るとレッドゾーンとなっています。保育園の子どもたちは、15.5センチから18.5センチの間です。

 

3歳児の新人寺子屋に、どれだけ今日の内容が伝わるかなぁ~と思っていましたが、一人一人、自分なりに考えを持ったようです。