子どもの五感を育てる方法 つづき

昨日は『見る』『味わう』の2つを育てる方法でしたので、残り3つです。

 

『さわる』

さまざまな手触りのアイテムが揃うクローゼットで触りっこ・・・普段、あまり触る機会のないお父さんの背広やネクタイなどに触らせ、「すべすべだね・・・こっちはザラザラ・・・」と言葉で表現を教えてあげるのがいいそうです。

 

『聴く』

まずは色々な音を出してみます。ピアノ、タンバリン、太鼓、カスタネットなど、子どもが目を閉じて「これは何の音?」と聞いてみます。楽器がなくても、身近な物でも十分です。キッチンにあるフライパンや鍋を叩いたらどんな音がでるか・・・歌を歌うのも効果的だそうです。普通に歌うだけではなく、同じ歌でも楽しく歌ったり、悲しく歌ったり、表現を変えるのもいいようです。

 

『嗅ぐ』

記憶と深く結びつく匂いは、脳の発達にとってとても重要な感覚です。映画やドラマになった「時をかける少女」では、ラベンダーの香りがキーポイントになります。(関係ないですね・・・)

保育園の帰り道に雑草を摘んで、土や草の臭いを嗅ぐなんて最高ですね。おうちで使っている洗剤や柔軟剤の匂いで、家族全員が同じ香りがするのも、子どもにとっては安心感が生まれます。

 

さて、今日の寺子屋では、イオンの敷地内にある「秘密のカブトムシ幼虫スポット」へ探険です。雑木林のようなところに、落ち葉からできた腐葉土と朽木が転がっています。そして、地面には、幼虫のフンがいっぱいです。 

 

まずは、朽木を持ち上げると、予想通り、3匹の幼虫が出てきました。子どもたちの「ワ~」「キャー」「すげー」の声が交錯します。勇気ある園児は、次々と朽木の下に幼虫を発見しては、つかんでいます。

 

まさに、子どもたちの「視覚」には、今まで見たことがない光景が現われます。そして、幼虫に触ると意外にやわらかいという「触覚」を感じます。糞の匂いを嗅いでみます。思ったほど臭くないという「嗅覚」を感じます。風が吹くと雑木林の枝がなびき、子どもたちが地面を踏みしめる音は、「聴覚」を刺激します。

 

さすがに、カブトムシの幼虫や糞を食べるわけにはいかないので、「味覚」だけは感じることはできませんでしたが、今日の寺子屋だけでも、子どもたちにとっては、4つの感覚が研ぎ澄まされたのです。

 

五感を我が子へ伝える方法は、山ほどありますので、どうぞ、意識して実践してみてください。