保護者対応

今日の寺子屋では、オリエンテーリングを行いました。先日の保育参観で子どもたちの目の色が変わるほど楽しんでいたので、今日は、子どもたちだけでどこまでできるか、やってみました。

 

4チームに分かれて、それぞれリーダーを置きます。リーダーは、自分よりも年下の園児をうまくまとめなければならないので、この1年で、かなりの力が付きます。「リーダーは自分だけ、どんどん先に行くんじゃないぞ!他のメンバーが一生懸命探すようにするんだぞ!」と言った感じで、園長のリーダーへの言葉は、かなりきつくなります。

 

屋上に6ヶ所の秘密のプレートを隠します。ヒントになるメッセージを頼りに、プレートに書いてある文字をリーダーがシートに記入していきます。「ポップコーンはなにからできる?」のヒントで、とうもろこし畑に走るのです。幼児の目線よりも高い所に置いたプレートには、子どもたちはなかなか気が付きません。それでも、全チームが、6ヶ所のプレートを発見できました。オリエンテーリングは、子どもたちの冒険心をくすぐるようで、「またやりた~い!」と大騒ぎです。

 

さて、今日は、民間企業出身の保育士の話です。といっても、先日の元会社のOB会で、久々に会った元池袋東武百貨店でショップ店長をしていた仲間の話です。私が営業担当で、彼女が店長という役割で一緒に仕事をしていました。

 

彼女は、今は、保育園でクラスを担当する保育士をしています。同業と言うことで、様々な話をしたのですが、彼女にとっては普通の保護者対応が、園長含めまわりの保育士からは「なんで、そんなことができるの?凄いね!」と言われるそうです。

 

どうしてなのかわかりますか?

 

彼女は、前の会社で何十年も接客の仕事をしていました。百貨店ですし、前の会社は洋菓子メーカーで「顧客満足度を上げる」と言うことが、当たり前の環境にあったので

す。お客様への言葉づかいやサービス・・・今風の言い方なら「おもてなし」が彼女の仕事です。

 

保育園でのお客様は「保護者」です。「まずは、相手の言い分をじっくりとお伺いする」というクレーム処理の基本を叩き込まれた彼女にとっては、保護者とのトラブルにも、誠意をもって対応できるのです。

 

彼女は、「○○で働いた経験があったからこそ、今の保育園での仕事が充実している」と言います。小中学校の義務教育の先生だけでなく、保育園で働く保育士も民間企業で働いた「よのなか」を知る先生が増えて欲しいですね。