タニシにヤゴにヌマエビ

今日も暑い一日となりました。屋上では、すでにシャワーで水遊びです。4月からの新人1歳児は、自分で、タライの水を頭からかぶってニコニコしています。もちろん全身びっしょりです。土曜日で、人数も少ないので、全員気持ちよく水遊びをして、お着替えです。(笑)

 

さて、水遊びの他に、屋上で子どもたちが、新たに夢中になっている事があります。「ヌマエビ」と「タニシ」の採集です。

 

屋上の池では、カメや金魚などの魚にエサやりをするのが、子どもたちの楽しみの一つですが、それは、生き物が見える環境を楽しんでいるだけで、池の生き物の半分しか見ていないことになります。

 

そこで、池の底を網ですくってみました。すると、黒い巻貝がゴロゴロと現れます。子どもたちは「貝だ!」と大騒ぎです。数日前に、海に潮干狩りに行った6歳男の子は、同じ貝でも、海でとった「あさり」と全く違う貝に、はやくも「なぜ?なぜ?」となりました。「タニシ」が水底で、増えていったのですが、海水の貝と淡水の貝・・・巻貝と二枚貝の違いに、どうやら、6歳男の子は興味を持ったようです。

 

次に、池で繁殖する葦の根本あたりを網ですくうと、今度は、小さなエビが網の中でピョンピョン跳ねています。これまた、子どもたちは「エビだよ!小さいけど跳ねているよ!」と、自転車で遊んでいる園児などに、興奮気味に騒ぎ立てます。エビの正体は「ヌマエビ」です。

 

池や沼に住む淡水のエビは、大きく3種類に分類できます。「テナガエビ」と「スジエビ」と「ヌマエビ」です。「テナガエビ」は、その通りに、見た目にも、体のバランスがおかしいくらい、手が長いエビです。「スジエビ」は、体に黒いスジがあります。コケなどもあまり食べないので、アクアショップでも魚のエサとして売られています。

 

屋上の池に生息するのは「ヌマエビ」です。そのまま、から揚げにしたら、おいしい川エビになりそうな感じです。今日は、ヌマエビの他に、「ヤゴ」が一匹とれました。トンボの幼虫です。

 

飼育ケースに入れると、ヌマエビとヤゴは動きがあるので、子どもたちは、目を輝かせて覗き込んでいます。こうして、子どもたちは、池の中の、目に見えないところでも、たくさんの生き物がいることを学びます。図鑑や写真でなくて、現物を見るので、深く子どもたちの脳に記憶されるのです。