逃げるが勝ち

保育園の子どもたちは、お迎えに来た、他の園児のママやパパや、見学に来たママなど、職員以外の大人にも、積極的に話しかけるのが日常茶飯事となっています。この光景は、他の保育園でもよくあることだと思っていたのですが、そうでもないようです。

 

本日見学に来た1歳男の子のママ。ホワイトきゃんばすの他に3ヶ所の保育園を見学してきたそうです。次々と子どもたちが話しかけてくるのにビックリしていました。「こんな自己主張する園児が多い保育園は、今日見学した中には、一つもありません」とのこと。

 

異年齢保育で、年上園児の会話を聴いているからか・・・「〇〇くんは何がしたいの?」「何で遊ぶかは自分で決めなさい」「人に言ってもらうんじゃなくて、自分で言いなさい」「そんなことは自分で考えなさい」といった先生たちの声が響いているからか・・・とにかく、人懐こくて、元気で、見学ママにとっては、子どもたちの笑顔が印象に残ったようです。

 

保育園の考え方と、屋上での環境、年間行事の充実・・・そして、子どもたちの姿を見て、入園を即決されました。今日のうれしい出来事です。

 

さて、今日の寺子屋は、「コクワガタ」の観察です。実は、昨日、保育園が終わってから、園長秘密のスポットで、4匹のコクワガタを採取していました。教室の真ん中で、寺子屋1番さんの机の上に置いた止まり木に、4匹のコクワガタを放ちます。

 

そして、想定外のことが起こります。全員が、コクワガタを手のひらの上に乗せることができました。昨日「昭和の子どものように、平気でクワガタを触れる園児にするのが、この夏の目標」と勝手に決めていたのですが、早々にコクワガタをクリアです。次は、カブトムシに挑戦してもらいます。

 

子どもたちが、今日触った「コクワガタ」は、日本全国で当たり前に見られるクワガタなので、あまり人気がありません。「黒いダイヤ」と呼ばれるオオクワガタとは対照的です。

 

コクワガタは、争いや、戦いが大嫌いです。常に逃げ回ることで、生き延び、気が付けば、日本で一番多く見られるクワガタになったのです。「逃げるが勝ち」という言葉を、そのまんま実践し、日本のクワガタ族の中で、最大勢力になったのです。

 

「逃げるが勝ち」という言葉は、マイナスのイメージが強いですが、コクワガタも見方を変えれば、一番賢いクワガタともいえるのです。どうですか・・・コクワガタのイメージが変わりましたか?(笑)