先生たちの学び合い

今日は「男爵イモ」の収穫をしました。じゃがバターにすると、ほっこり美味しいじゃがいもの定番です。最後の4列となったじゃがいもを「イモ掘りやりた~い!」とファームにやってきた7人の園児で収穫です。

 

初夏のじゃがいもは、これですべての収穫が終わりました。5月の雨不足もあって、全体的には小ぶりのじゃがいもでしたが、3月の種イモの植付けから収穫までの3ヵ月・・・芽が出て、花が咲いて、だんだん葉がしおれてきて、収穫までを子どもたちは経験します。ダンゴムシは、じゃがいもが大好きということも学びました。そして、おうちでじゃがいもをパパやママと一緒に食べるところまで、子どもたちは楽しんだのです。

 

さて、昨日はイエナプランの勉強会があり、小学校2年生を担任する先生が初顔で参加です。大阪で、非常勤講師などを経験し、この春から、茨城県つくばみらい市の小学校で、初めて担任を持ったそうです。

 

彼の印象深い話がありました。中学時代の話です。友人に勉強を教えていると、担任の先生から「人に教えると学力が下がるぞ!自分の勉強に集中しろ!」と言われたそうです。彼は、その言葉を受け友人に教えるのをやめたことを今でも後悔し、教師の道を進んだそうです。

 

「学びのピラミッド」では、先生の講義をただ聞くだけでは、学んだことをほとんど忘れてしまうのに対して、「人に教える」ことは、自分にとっても、一番効果的な学びであると言われています。

 

試験勉強、受験勉強と他人はおかまいなしで、自分の勉強に集中することは、一見、成績を上げる一番の方法と思われますが、学び合いこそが大事なのです。昨日は、初めて担任となった彼の奮闘を聞きながら、他の先生たちが、自らの経験をアドバイスしたり、共感したりと、先生同士の学び合いが始まりました。

 

 実は、教員の世界は、先生同士の意見交換や学び合いは、個人が積極的に動く以外には、システムとして確立していないことが多いです。職員会議は、トップダウンの連絡会というのが実態です。

 

このイエナプランの勉強会では、様々な環境の先生たちや塾の先生、そして「おやじ園長」が、一堂に会するので、まさに大人の「学び合い」なのです。私もしっかりと学び、時には影響力を存分に発揮し明日の活力につなげているのです。