遠山 啓

今週に入って、夏カゼなどでお休みする園児が増えてしまいました。プールがスタートし、子どもたちは、日々楽しんでいるのですが、プール遊びは体力を使います。プールの後のお昼寝は、普段起きている年長園児も、全員ぐっすり眠ることも多いです。今日は、プールをお休みして、夏まつりの「うちわ」を作りました。デザインは、花火です。

 

さて、遠山 啓(ひらく)という人物をご存知ですか。亡くなられて40年近くになるので、知らない人が多いと思いますが、「行動する数学者」と称され活躍された方です。ここでは、説明は避けますが、「水道方式」という、量の体系を作ったことで知られています。

 

彼は教員もしていたのですが、こんなことを言っていました。「子どもみたいにおもしろい生きものを、ただで貸してもらえるんだから、教師っていうのはいい商売だよ」

 

この言葉に、実感を持てる先生は、教師としての資質もあり、楽しく先生をやっているのかもしれませんね。もちろん、園長の私も同感です。

 

今日は、保育園に新たに「お絵かきボード」を4枚導入しました。だれもが、我が子にさせたことがあると思いますが、磁力の力で、ペンで文字や絵が描け、ボード下のレバーを左右に動かすと、文字や絵がクリアされる単純な仕組みです。

 

子どもたちが、自分でボードを使ってお絵かきや文字を書くこともあるでしょうが、本当のねらいは「学び合い」です。今日は、6歳男の子が、ボードに園児の名前をひらがなで書いて、年下の園児に教えているシーンを見ることができました。また、5歳女の子が描いた絵を真似して描く2歳女の子の姿もありました。

 

気軽に書けて、気軽に消せるのが「お絵かきボード」のいいところです。異年齢保育の「学び合い」も、気軽に行われるのがいいのです。遠山啓さんの言葉ではありませんが、今後、私の想像の及ばない、子どもたちの「学び合い」の姿を楽しみにしたいと思っています。