子ども食堂

地域でお世話になっている、企業の経営者がいます。2カ月に1回は、保育園に顔を出していただき、教育や地域の話などの情報交換をさせてもらっています。自分の会社の経営だけでなく、不登校や引きこもりの子どもたちの支援や、地域の「よろず相談受けたまります」的な顔になっている人生の大先輩です。

 

先日、「子ども食堂」のような施設が、さいたま市西区にはない。どうにかならないものか・・・という話になりました。

 

日本全国で問題となっている「子どもの貧困」が広く知られるようになってから、無料で食事を提供する運動が各地で広まり「子ども食堂」の名前で運営されているのが、現状です。子どもは無料とか100円で、大人が300円など様々ですが、各地のボランティアが、調理、会場確保、資金集め(食材集め)などに精を出していますね。

 

テレビなどのマスコミ報道では、どうしても「子ども食堂」=「貧困家庭の子どもたちに・・・」という流れになってしまいます。しかし、貧困家庭の特定はできませんし、貧困家庭と思われるところに「どうですか?利用してみませんか?」と宣伝するのも失礼な話ですね。

 

「誰でも集える食堂です」と考え方にシフトする「子ども食堂」も多いそうです。

 

「子ども食堂」を仮に、さいたま市西区に作るとしたら、食事に困っている子どもに栄養を・・・という目的以外に、その食堂で、どんなコミュニケーションを作っていくか、子どもだけでなく、大人とのかかわりがあることで、家や学校だけでない、居場所に・・・中学生と小学生の学び合いの場所・・・お年寄りと子どもたちの交流の場・・・保護者の支援となる場所・・・三丁目の夕日の昭和時代のような、地域で子どもを見守る空間・・・などなど、もっと深く、広く、「子ども食堂」の目的を考える必要があると思った次第です。

 

こんな素敵な場所ができるように・・・私も、保育園の子どもたちとすごしながら、考えていきたいですね。