敬老の日イベント

今日は、近くの高齢者福祉施設へ、年長、年中園児12人を連れて出かけていきました。

敬老の日のイベントに、子どもたちの歌やダンスを披露したのです。ホールには、すでに40人以上のおじいちゃんおばあちゃんたちでいっぱいです。施設の職員も全員、子どもたちに注目の視線を投げかけます。

 

普段とは、景色が違う環境なので、子どもたちも最初は、緊張しています。すると、いきなり車いすのおばあちゃんが号泣です。4歳男の子が、孫の顔にそっくりで、うれしくてうれしくて涙が止まらなくなったそうです。

 

「わたしたちのところに、こんなにかわいい子どもたちが来てくれるだなんて・・・うれしいね」という会話が聞こえてきました。手拍子で、笑顔になるおばあちゃんと感動で涙を流すおばあちゃんと、様々です。

 

「花笠音頭」と「ひょっこりひょうたん島」の踊りが終わると、保育園では、9月の歌で練習した「とんぼのめがね」「虫のこえ」「しょうじょう寺のたぬきばやし」をうたいました。

 

そして、ここからが、ホワイトきゃんばすの園児たちの真骨頂です。司会者からのインタビューが始まりました。「お名前を教えてください」「大きくなったら何になりたいですか」の定番インタビューですが、トップバッターの5歳男の子が、ホール中に響き渡る大声で名前を言い「サッカー選手になります!」に大きな拍手です。

 

トップバッターの流れをそのままに、すべての園児が、大きな声でしっかりとインタビューに答えることができました。朝の会で、毎日当番さんは、インタビューを受ける習慣になっているので、子どもたちは、まったく動じません。

 

最後にインタビューを受けた5歳女の子は、「デザイナーになりたいです!」「どうしてなの?」と司会者が聞くと「たくさんの人に、素敵な洋服を作ってあげたいからです」と、年中園児の発言とは思えない内容に、おばあちゃんたちも、口をあんぐりです。(笑)

 

最後は、施設で踊っている「長生きサンバ」を子どもたちは教えてもらうと、すぐに振り付けを覚えてしまいました。おじいちゃんおばあちゃんたちが作った、折り紙のプレゼントをもらい、子どもたちは、まるで、ヒーロー、ヒロインになったようなおもてなしを受けました。

 

施設の高齢者は、普段は生きる喜びも、生きる力も失っているかのような時があるそうです。しかし、今日の子どもたちを見て、もう少し元気で頑張ろうという気持ちになってくれれば、それだけでも、うれしい限りです。

 

帰りの車の中では「楽しかった!」と施設の運転手とも意気投合する子どもたちです。この経験をしっかりと受け止めて、子どもたちそれぞれが、何かを感じてくれればいいですね。次は、クリスマスのイベントに子どもたちの出演オファーが入りました。

 

この取組みは、継続的な交流につなげていきます。子どもたちの力が、高齢者の生きる糧になり、子どもたちも、人に対する優しい気持ちが育まれるように・・・今日は、その第一歩です。