子どもと大人の人口変化

親子遠足の影響で、園児が家の近くでつかまえた「大カマキリ」を保育園に持ってきました。体長10センチの立派なカマキリです。今日は、大カマキリを屋上のどろんこ広場の草むらに逃がしました。

 

ここからが大変です。今日は、カマキリを触れる園児がいなかったので大騒ぎです。カマキリが飛んで、虫が苦手な園児の服に止まりました。「キャーキャーワーワー」と逃げ回る園児たち(笑)・・・カマキリの三角の顔とギョロリとした目、まったく痛くないのですが、カマを振り上げる姿は、子どもたちにとっては、迫力があるようです。

 

しかし、最後は勇気を出して、ヘルメットの上にカマキリを乗せて「ハイチーズ!」です。このカマキリは、体の大きさからメスと思われ、秋に卵を産んで、来春には屋上にたくさんの赤ちゃんカマキリが生まれるといいですね。

 

さて、今日は、驚くべき日本の人口変化の話です。1950年の日本・・・昭和25年です。戦後の混乱期ですが、これから、日本が目指す方向が明確で、子どもたちは、自分の親だけでなく、近所の大人に見守られて、時には怒られて成長してきました。当時の人口は、15歳未満1に対して15歳以上が2の「子ども1:大人2」の割合です。

 

そして、高齢化が進む日本は、2050年には、「子ども1:大人9」になると見込まれています。日本は、100年でこんなに人口が変化することになります。子ども1人に対して、大人9人のまなざしが注がれます。

 

「子どもたち一人一人が、多くの大人たちに守られるなら、いいじゃないの・・・」と思ったあなた・・・本当にそう思いますか?たぶん、学校は暇を持て余したクレーマーに包囲されてしまうんじゃないかと想像できます。(笑)

 

子どもたちは、9人の船頭から別々の説教をされて、うんざりかも知れないですね。子どもたちは、9人の「大人の背中」を見て、「自分でこうありたい」という目標を持てばいいのです。

 

私たち大人が「背中を見せる」ということは、大人も常に成長しなければならないということですね。2050年には、私は生きていたとしても、曲がった背中しか見せることはできませんが(笑)、保育園の子どもたちは、まだ30代のバリバリ世代です。子育て真っ最中かもしれません。

 

「おせっかいの大人」ではなく、黙って背中を見せる大人であって欲しいですね。