先に生まれただけの僕

今日から、関東地方はしばらく雨の天気が続く予報です。日曜日の朝は、しとしと雨でスタートです。土曜日の運動会の練習が、グランドでできない日々が続きそうですが、子どもたちのモチベーションがさらにアップするように、取り組んでいきます。

 

さて、学園ドラマといえば、何を思い浮かべますか。私は、子どもの頃に見た、中村雅俊さん主演のドラマや、何と言っても、武田鉄矢さん主演の「金八先生」ですね。(古い)

 

若い世代では、仲間由紀恵さん主演の「ごくせん」ですかね・・・とにかく、学校を舞台にしたドラマは、数えきれないほどあります。そのほとんどが、教師と先生たちの友情や愛情を描く内容です。

 

しかし、昨日から放映された「先に生まれただけの僕」は、今までの学園ドラマの切り口とは違います。教師経験ゼロの商社マンが校長先生となり、学校改革だけでなく、現代の学校教育の問題点を探していくというストーリーです。

 

もちろん、テレビドラマですので、校長の思い通りにいかないことだらけで、教師像も極端に描かれているところが多いですが、子どもたちへの教育としては、やがて社会に出て通用する大人になって欲しいという、商社マン校長の手腕が見どころですね。

 

私が、このドラマを注目するのは、もうお分かりかと思いますが、幼児教育も学校の教師も経験ゼロのサラリーマンだったおやじ園長の思いと通じるところがあるからです。「自分で考えて自分で答えが出せる大人に育てる」ことで、子どもたちが社会に出てから、人の役に立つ大人になって欲しいという考えは、まさに、このドラマの教育と同じだからです。

 

ドラマでは、既成概念や前年踏襲・・・または「しょうがない」「あきらめ」といった人間像として、教師を悪役として演出し、35歳の若い校長が「企業の論理」を振りかざすシーンに、実際に教師をしている人は、きっと不快感を抱いたに違いありません。

 

しかし、ここは冷静に、考えてもらいたいところです。多くの日本人は、高校や大学を出て、80%以上が企業などの組織に就職をします。民間企業ゼロの先生が教えることに限界があると考えるのが普通です。(現役先生は怒らないでください)

 

ゆえに、学校にも、民間企業などで働いた経験のある人物が入ることによって、「社会に出てから通用する教育」がプラスされると考えればいいのです。学校という教育現場に「生涯教師」と「元企業マン」が混在し、互いに「違いを認め合う」ことで、子どもたちの教育がプラスにつながるのです。

 

「決して変えてはいけないこと」(教師の得意分野)と「時代の流れに合わせて変えなければならないこと」(企業マンの得意分野)のバランスが、現代の教育問題への一つの答えになっていくのだろうと考えます。

 

どうですか・・・ドラマを楽しみながら、日本の教育のことを時々でいいですので、考えてみませんか。