障害者雇用で能力評価

今日の寺子屋は、「お金の話」です。お金に関する話は、様々な切り口で学び合うことができますね。今日は、買い物をするのにお金が必要であることと、「そのお金は、パパママはどうやって持ってきたの?」の質問には、6歳男の子が「お仕事をしてお金をもらってくる」と即答です。

 

最後に「お金では絶対に買えない大切なものがあるんだ。わかるかい?考えてごらん・・・」と子どもたちが考えます。「地図」「大きなソファ」と珍回答が続きます。ひょっとしたら、「空」とか「海」とか「宇宙」とかの答えが出るかもしれないと、子どもたちの「ワイワイガヤガヤ」を聞いていましたが、今日のところは「わからないなぁ~」となりました。

 

もちろん、答えを押し付けません。「じゃ~園長先生が考えた答えを言うよ・・・」と、一人一人の頭に手をやって、名前を呼びあげます。「わかった?今のが答えだよ・・・」

 

ここから先は、子どもたちが自分で考えるのです。「そうか!ヒトだ!」と6歳男の子が叫んだので、みな、そう思ったようです。あとは、それぞれの園児が、どこまで深く考えるかが大切な事です。

 

さて、企業などに一定割合の障害者を雇うよう義務付けられているのをご存知ですか。これを「法定雇用率」と呼びます。現在は、従業員50人以上の企業が対象で、法定雇用率は2.0%です。つまり、50人に対して1人です。これが、2018年4月には、2.2%に上がり、対象企業も45.5人以上になります。

 

しかし、現状でも、法定雇用率を達成した企業は、半分にも満たないそうです。単純に「けしからん!」とも言い切れません。ホワイトきゃんばすのあるショッピングセンター

でも、障害者は勤務しています。しかし、過去には、「接客対応が悪い!」ということで、クレームになったことがありました。

 

一般のお客様の理解度も上がらなければ、流通業界では、店舗での障害者雇用にブレーキがかかることもあるでしょう。とても難しい問題です。

 

それでも、最近では、障害者を戦力として生かし、業績を伸ばす企業が増えてきたそうです。プログラミングなど、特定の能力を発揮する人材が活躍しているそうです。そして、能力評価でさらにやりがいを深める取り組みを行っている例もあるそうです。

 

「周りが可能性を信じ、障害者の仕事を評価して働きがいを感じる仕組みを作れれば、障害者も新たな事に挑戦する気持ちが芽生える」と言われます。でも、これは、障害者だけではありません。全ての人に当てはまります。保育園の子どもたちにもです。

 

可能性を信じる気持ちは、いつまでも持ち続けていたいですね。