マシュマロ議論

今日はクリスマスイブでしたね。一年間で一番ケーキとチキンが売れる日です。デパートやショッピングセンターは多くのお客様で賑わっていましたね。私は、昔からの癖でクリスマスケーキのショーケースの陳列が気になってしまいます。

 

私が仕事でやっていた時のセオリーは、ボリューム陳列です。イチゴのショートケーキをケース内になるべく多く陳列して、華やかに演出することで、売上がアップすると言われていました。しかし、最近では、1種類を1個ずつ整然と陳列しているケースが多くなってきました。たかが陳列と思うかもしれませんが、時代の流れで変わっていくものなのです。

 

さて、昨夜は、大学時代の仲間たちと忘年会をしました。久々に、山手線内に足を踏み入れたので、池袋をブラブラしたのですが、「なんて人が多いんだ!」となかなか前に進めません。百貨店のデパ地下では、最後尾の看板を持った人の多いこと。行列が何本もできています。華やかなイメージのあるクリスマスケーキですが、舞台裏では、てんやわんやの大騒動になっています。在庫把握と品出し要員の機動力が売上を左右するのです。

 

50を過ぎたおやじたちの飲み会に話しを移します。私が保育園のクリスマス発表会の時に、非認知能力のたとえ話として、「マシュマロの話」を保護者の皆様にしました。4歳児の園児に「マシュマロを食べてもいいよ。でも、先生が戻ってくるまでに、我慢して食べなかったら2個のマシュマロが食べられるよ」と言って、先生が15分後に戻ってくると、約1/3の園児が、我慢をして食べないでいました。そして、2つのマシュマロをゲットしたという話です。

 

話しは、ここで終わりではなくて、マシュマロを我慢した園児が、大人になるまで追跡調査をしたのです。すると、我慢できなかった園児と比べて、我慢できた園児は、高収入の仕事に就いていたり、自分のやりたい仕事をしている人が多かったそうです。一般的に言う、社会的に成功した人と言われる人が多かったという結果が出たそうです。

 

「そうか・・・やっぱり、我慢強いという非認知能力が、大人になって強みになるんだ・・・」と、皆が納得しようとした時に、一人のおやじが異を唱えます。

 

「俺は、そうは思わない。だって、待っていたら2つマシュマロをあげるという先生の指示に従っただけじゃないの・・・これは、我慢とは言えないんじゃないの・・・」

 

これから、非認知能力をめぐっての、おやじたちの、大討論会が始まったのです。

 

さて、答えは、どっちが正解なの?

 

もうおわかりですね。これには、1つの正解がないのです。ただし、「少し、ひねくれた考えかも知れないが、こんな見方があるんだ」と相手の考えを認めればいいのです。

 

そんな、時には真面目な話で盛り上がるおやじたちの飲み会は、「あと最低20年は、元気で続けよう!」ということで、無事にお開きとなりました。70歳過ぎても、楽しい仲間たちと飲めるよう・・・健康第一で頑張らなくちゃ・・・と思った次第です。