幼児教育の本質

昨今は、幼児教育の重要性が広く認識されるようになってきました。「小学校に入学する前に、しっかりと勉強する」ということではありません。

 

子どもたちが、よのなかで生き抜いていくためには、学力だけでなく、自己肯定感や、やり抜く力などの「非認知能力」が重要であり、この能力の形成には就学前の教育が極めて重要であるということです。

 

ホワイトきゃんばすでは、保護者の皆様へ何度も「非認知能力」の話をしていますので、耳にタコかもしれませんが、非認知能力を伸ばす環境の一つが、異年齢保育(教育)と言われています。

 

さて、幼児無償化が話題となっていますが、評論家の皆様は「幼児無償化を行う前に、まずは、幼児教育の質の向上が優先でしょ・・・」と言われます。間違えてはいませんが、幼児教育の質は統一のモノサシで基準化できるものではありません。ゆえに、幼児教育の質の向上の重要性は理解できますが、具体的な策はなかなか出せないのが現実です。

 

そこで、1つのモノサシを考えてみました。

「お客様である、保護者に選ばれるような取り組みをしているかどうか?」

どうですか。これなら、しっくりしますね。商品で言えば、ベストセラー、ロングセラーには、それなりの理由があるのと同じで、幼児教育の質を重視した保育園や幼稚園は、保護者に選ばれ、長く続いていくのです。

 

何が言いたいのか、おわかりですね。順番は逆かもしれませんが、「無償化をやってしまえ!」でスタートすれば、幼稚園も認可保育園も認可外保育園も、お金の問題はあまり関係なくなります。「ここに預ければ、質の高い幼児教育を行ってくれる。非認知能力を高めてくれる」と保護者に「お買上げ」いただいた園が、生き残ることになり、生き残るには、常に質の高い幼児教育を継続しなければならないということになります。

 

「一杯のチョコレートから子どもたちの笑顔へ」の中で、保育園と幼稚園を選ぶ基準に触れていますが、少子化で生き残りをかけ営業努力をしてきた幼稚園や、今まで保育料が認可保育園よりも高くてもお客様に選んでもらう努力をしてきた認可外保育園は、無償化後も「保護者というお客様にお買上いただく」ことができるでしょう。

 

働くママの増加で、都市部では待機児童が増えるなか、営業努力をしなくても、園児が集まる認可保育園の環境に、どっぷり甘えて、「非認知能力って何?」という認可保育園が、カヤの外になっていくのでしょう。

 

幼児教育無償化は、結果的に、質の高い(お客様にお買上いただく)園を増やすことにつながることになるでしょう。

 

ヒット商品、ブーム商品よりも、私はロングセラーが好きですね。保育園ホワイトきゃんばすも、ロングセラーとなるよう、肝に銘じて取り組んでまいります。