職場体験を発表する

保育園のあるイオンでは、年間を通じて、近隣の中学生が「職場体験」で、売場にて実際に仕事をします。中には、笑顔で「いらっしゃいませ!」が言える即戦力の女子を見かけることもあります。

 

全国で多くの中学校が、サービス業や保育園・幼稚園・小学校などの教育機関で、職場体験を行っています。キャリア教育の一環として、実際に仕事を体験することで、将来のステップにつながればというのが、ねらいでもあります。

 

東京都八王子市にある松木中学校は、2年生の生徒が職場体験をするそうですが、それで終わりではなく、職場体験学習発表会まで行うそうです。41のグループが、パワーポイントなどを活用して、スクリーンで発表するそうです。

 

ビジネス上のプレゼンテーションでパワーポイントを使うのが常識ですが、松木中学の発表は、パワーポイントだけでなく、小道具やクイズなども使って、見る側が楽しめる工夫がいっぱいあるそうです。

 

実は、これには、異年齢の学び合いがあるそうです。中学2年生は、まずは自分たちだけで、総合的な学習の時間を使い、パワーポイントや原稿を作成します。その後、3年生の前で発表し、アドバイスをもらい改善します。

 

本番の発表では、1年生が2年生の発表を見るそうです。1年生たちは、来年の自分たちをイメージするという連鎖が生まれるのです。今では、教員が発表の仕方について細かく指導することはなく、中学生3学年のタテの関係での学び合いで、発表技術が受け継がれているそうです。

 

何だか、理想のスパイラルですね。職場体験での学びだけでなく、発表する経験が、プレゼンテーション能力の向上につながり、必ずや社会に出てから大きく役立つことになるでしょう。これぞ・・・最高の「学び合い」ですね。