地図を愛でる・・・

東京オリンピック、パラリンピックの公式マスコットが決まりましたね。決めたのは、全国の小学生です。約1万6000校の20万クラスが票を投じたそうです。卒園児の一人も、投票したと言っていたので、身近な事のようです。

 

エンブレムの問題やら、色々あったので、「子どもが決める」というやり方は、とても賢いですね。こうして、子どもたちの投票でマスコットを決めるのは、世界でも初めてだそうです。「子どもたちが決めたんだから・・・あーだこーだ言わないで、このマスコットで、東京オリンピック、パラリンピックを盛り上げよう!」と必ずなりますね。

 

さて、今日の寺子屋は「地図の勉強」です。思った以上に盛り上がりました。壁に大きな「子ども日本地図」を貼ります。子どもにもわかるように、ひらがなで、都道府県の名前が書いてあり、その土地の名産物や産業、文化などのイラストも描かれています。

 

まずは、5歳女の子が、地図を貼っているそばで、「このカニ何!・・・リンゴもサクランボもあるよ」なんて、地図に見入っています。まじめに地理の勉強ではつまらないので・・・

 

「〇〇君のおばあちゃんが住んでいるところはどこだ?」

「みんなが住んでいる埼玉県はどこにある?」

「〇〇ちゃんのママが生まれた県はどこ?」

「〇〇くんと○○ちゃんたちが家族で旅行した、海がきれいなところは?」

「○○くんが好きな○○ちゃんのママは、どこで生まれたか知っている?」

「この前さよならした〇〇ちゃんは、どこに引っ越ししたと思う?」

 

こんな感じで、子どもたちに関わる問題にすると、子どもたちの目がギラギラになってきました。鉄道好きの男の子二人は、いつも地図を見ているだけに、今日の寺子屋をリードしてくれます。

 

山形県の話題になると、「山形新幹線が走っているよ・・・」となり、「それじゃ、秋田新幹線はどこなの?」「あきたこまちってどういう意味?」「えっ美人さんのことなの?なんで?」と、子どもたちの「なんで?なんで?なんで?」攻撃が止まりません。

 

埼玉県の場所を沖縄と言ったり、川越県という新たな県を作ってしまったり、珍回答も続出ですが、子どもたちにとって、地図はとても魅力的です。私も子どもの頃は、地理の教科書は本当に良く開いたものです。時刻表の路線図を眺めては、旅行に行った気分にもなりました。

 

「家に地図を貼っているよ~」という園児も3人いました。「みんな、パパママに、勉強するから日本地図を買ってもらうように言ってごらん。おもちゃやお菓子は買ってくれないけど、地図なら大丈夫だよ」と子どもたちに言うと、5歳女の子が「先生・・・100円ショップでも売ってるから・・・」と教えてくれました。

 

地図をきっかけに、興味の幅が広がればいいですね。地図は子どもたちの「やる気スイッチ」かもしれません。