高校生記者

今日は、初夏のような暖かさで、子どもたちは屋上遊びを楽しみました。ファームでのドロ遊び・・池の魚の観察・・・自転車競走・・・砂場遊び・・・チョークでお絵かきなど、子どもたちの遊ぶ姿を見ていると、嬉しくなってきますね。つくづく、幼児期の子どもたちにとって、「集中して遊ぶ」ことが、いかに大切かを感じました。

 

さて、東京都の公立高校では「人間と社会」という教科があります。道徳教育とキャリア教育の一体化を図る内容です。東京都立田柄高校では「高校生記者」を実践したそうです。2年生がグループに分かれ、出版社、テレビ局、消防署などを訪問して取材をします。

 

高校生をサポートするのが、「高校大学連携学生プロジェクト」に参加する大学生です。この大学生は、「君たち高校生には大きな可能性がある。だからこそ、たくさんのことに興味を持ってほしい。そこに、楽しさやワクワクを見出すことができたら、それが夢や将来の職業になるかもしれない。そのことを意識しながら進路選択もしてほしい」とエールを送るのです。

 

私のようなおやじ世代は、どちらかというと、高校を卒業すると、とりあえず「大学に入る」ことが目的で「大学で何をするか」は、あまり考えていませんでした。ましてや、高校時代にどんな仕事をしたいかなど、全く考えていない人が多かったような気がします。

 

しかし、今は違います。有名大学を卒業すれば、大企業に就職できるというレールもなくなり、大企業もいつ倒れても不思議ではありません。大学に行くなら、そこで何をするかが問われる時代となりました。つまり、目的もなく大学に入って、無駄金を使うのならば、早く社会人として仕事をし、自立することが賢明な生き方と思う若者が増えてきました。

 

「高校生記者」は、様々な仕事の取材を通じて、自分の仕事や将来を考えることにつながり、高校生をサポートする大学生は、自分が大学に入って、何をするべきかを実践しています。高校生に教えることは、結局、自分の将来を考えることにつながるのです。

 

こんな若者たちが、明日の日本を作っていくのでしょう。頼もしい限りです。