「担任の色」を抜く

今日から保育園では、卒園式の練習がスタートしました。ホワイトきゃんばすでは、年長園児だけの卒園式ではなく、年中、年少園児とその保護者も一緒に、卒園児の旅立ちを祝います。夕方には、卒園式でピアノの演奏をしていただく、5歳男の子のママのピアノに合わせて、入場や歌の練習をしました。子どもたちは、「〇〇君のママ」の前で、カッコいい所を見せようと、大きな声で素晴らしい歌声です。本番が楽しみです。

 

さて、各学校も、年度末が近づいてきました。多くの担任の先生が、学級じまいで大切にしているのは、次学年に向けた子どもたちの心構えと準備だそうです。学年が1つあがって、どの教員が担任しても、子どもたちがなじめるようにしておかなければならないようです。

 

ある先生はこう言います。「4月から始まるクラスがあまりに違うと子どもが困る。3学期の終わりには『担任の色を抜く』ことを心がけています」

 

「学び合い」やワークショップ型の学習をしていても、3学期には一斉授業スタイルに戻していくそうです。保護者は、どうしても担任を個人ではなく、別のクラスの担任と比較して見てしまいます。学年としての足並みを大切にして、飛び抜けないように意識すると言います。

 

さて、みなさんは、この先生の対応をどう思いますか・・・私の歩んできた、民間企業なら、「自分をいかに出すか・・・」に力を集中し、自分の色を抜くことなど、考えられない世界でしたので、この先生の対応は、どうして?と思ってしまいます。

 

「前の担任のほうが良かった」と保護者に言われたら、「今までのやり方を変えなければ・・・もっと頑張らなければ・・・」と思って、取り組めば、全体のマンパワーだってアップするのに・・・と考えてしまいます。

 

後輩や部下が、「出る杭は打たれる」ので、ほどほどにやります・・・なんて言ったら、「出過ぎる杭」になれば、打たれることはないから、とことんやりなさい!とゲキを飛ばすことが多かったですね。

 

「足並み重視」「飛び抜けない」は、日本人の美徳と考えるか・・・いやいや、これからの日本人は、変わらなければならないと考えるか・・・あなたは、どう思いますか?