友人は多いほどよい?!

今日は、今年度最初の避難訓練を行いました。新人園児にとっては、初めての体験です。地震発生⇒サイレンが鳴り、子どもたちは教室の真ん中に集まる⇒園長が状況確認⇒安全の確認が取れる・・・という流れです。階段を降りる訓練は、次回に行います。

 

サイレンの音に、泣き出す新人はいませんでしたが、目をまん丸にして「何が起こったの?」という顔をしています。年長園児が、先生の声に反応して、小さい園児に声を掛けます。

 

「園長先生びっくりしたよ・・・なんで、急に地震が起きてサイレンがなるの?」という4歳男の子・・・「今から地震が起きますよ・・・って誰か教えてくれる?」「そうだ、急になるね」という会話が続きます。子どもなりに、避難訓練で練習することの意味を理解したようです。

 

さて、卒園式で「1年生になったら」をみんなで歌いました。「1年生になったら・・・友だち100人できるかな・・・」という歌詞がありますね。

 

かつては、「友だちをたくさんつくりなさい」とよく言われたものです。しかし、最近では、状況が変わってきています。

 

博報堂の調査によると、「友人は多ければ多いほどよい」と考える若者は、右肩下がりに減っているそうです。20代女性でいうと、平成10年では64%だったが、28年では24%でしかないとのことです。

 

その原因は、SNSの普及により、時間や場所を問わない束縛に疲れているからです。いわゆる「LINE疲れ」と言われるものです。既読がされないと、無視していると、本人の知らないところで、いじめの対象になってしまうこともありますね。

 

また、コミュニケーション力がこれからの時代は、大切だ・・・と言われることも、イコール、友だちが多いことでもありませんし、会話が饒舌なことでもありませんね。

 

卒園児が、友だちが〇人出来たよ・・・とよく自慢します。そんな時に、「大切な友だちは1人か2人ぐらいだよ。友だちが多いことよりも、本当に困った時に助けてくれたり、助けたいと思う友だちをつくるんだよ」と私は、必ず言います。

 

みなさんの「友だち」についての考えは、いかがですか?我が子には、どう伝えますか?