「他律」から「自律」へ

ゴールデンウィークが始まって、どこかに遊びに出かける家族もあるでしょうが、野菜の苗を植えたり、庭のガーデニングなど、土と過ごす休日を過ごされている方も多いですね。

 

今日は、たまには我が家のガーデニングに時間を費やしました。ホームセンターのガーデンコーナーは、お客さまで賑わっていました。私の今日のガーデニングのこだわりは、1ポット98円の花だけを購入する事です。ペチュニア・サルビア・マリーゴールド・アゲラタム・ガザニア・イソトマとずいぶんと揃いました。すべてメインコーナーではなく、B立地かC立地に並ぶ商品です。費用対効果の高い、庭作りができました。(笑)

 

さて、話は変わりますが、スマホ使用について、様々な自治体で、ルール作りを行っています。今はほとんどの高校でスマホを学校に持ち込むことが許され、若者のライフスタイルから、スマホを切り離すことはできません。

 

「携帯・スマホ所持禁止」「スマホ使用は夜9時まで」などと、自治体が自主規制を子どもたちに強要しても、絵に描いた餅でしかありません。スマホに限らず、大人が作ったルールを子どもに押し付けても、子どもは素直に言うことを聞きませんね。

 

兵庫県では、県内すべての人に「青少年のインターネット利用に関するルール作りの支援」を青少年愛護条例で義務付けました。

 

この条例のポイントは、大人が青少年のスマホ利用を規制するのではなく、青少年自身がルールを作ることにあります。大人が作ったルールを押し付けても、子どもたちが守らないことがわかってきました。それでは、子どもたち自身にルールを考えさせよう・・・という思いが込められた条例なのです。

 

県の青少年課や教育委員会、県警やサンテレビという地元テレビ局、大学、携帯電話事業者、PTAが協力して、子どもたちが考えるルール作りを積極的に支援しているそうです。

 

兵庫県では、地町村レベルで中学校の生徒会執行部等が集まり、自分たちで、スマホ等使用のルールを考える、いわゆる「スマホサミット」が多くの地域で行なわれているそうです。そのような取組みもあり、兵庫県では、各学校でインターネット等のルールを作っているのは、全体の63.9%にもなっているそうです。(平成29年度)

 

大人が決めたルールに子どもたちを従わせることが「他律」ならば、子どもたち自身で自分たちの行動を考えさせることが「自律」なのです。

 

私たち大人は、子ども自身が考えることが大切であることをあらためて認識しなければなりませんね。「他律」ではなく「自律」に持っていくのです。