教育現場の「策略」

卒園児のママから聞いた話です。本日、小学校1年の担任から電話があったそうです。要は、息子が友だちにモノサシを貸したのですが、相手が破損させてしまったことへのお詫び報告だそうです。

 

もちろん、卒園児ママは、「そんなことは、子ども同士の問題ですので、わざわざお電話いただかなくても大丈夫ですよ。先生が謝ることではありません」と伝えたそうです。

 

しかし、24歳の新人担任にとっては、このような些細なことも、保護者に連絡することが、担任の仕事と思っているのかもしれません。過去に、保護者からのクレームを受けたことがあるのかもしれませんね。

 

さて、今日の話は、そんな恐育現場での「策略」の話です。策略という言葉は、何か悪知恵を働かせるようなイメージがあるので、教育現場にはふさわしくない感じですが、担任の先生には、この「策略」は不可欠だと言われてます。

 

民間企業にに勤めている方なら、自分の仕事を優位に進めるために、様々な策略を立てますね。社内プレテでは、一気にトップに承諾を取り付けるやり方もあれば、各部署に根回しをして、外堀から攻めていく方法もあります。社外やクライアントへのプレゼンテーションに至っては、様々な策略、戦略が求められます。

 

これは、4月に新たなクラスを担任する教師にも当てはまりますね。3月末に、担当するクラスと子どもたちの情報が入ると、始業式前日までは、ブレない自分作りをします。そして、始業式には、10ぐらいのネタを連発して、自分に子どもたちを引きつけます。ユーモア力が問われるのです。

 

冒頭の担任の話のように、保護者対応も策略を立てなければなりませんね。

 

教師に求められる大きな要素は、古くさい言い方ですが、教育に対する「熱い思い」だと

思っています、しかし、それだけでは現実の教育現場では通用しません。学級作りには「策略」が必要なのです。当然、思い通りにいかなければ、やり方を変えればいいのです。「策略」がないということは、何も考えていないことと同じかもしれませんね。