学校の伝統は学校行事が創る

クリスマス発表会は、全部で8つのプログラムがあります。12月22日に向けて、今日は2つの劇の配役が決まりました。2歳児と寺子屋3番さんが中心となる「3匹のクマ」と、寺子屋園児の「ブレーメンの音楽隊」です。昨年の「かさ地蔵」と「さるかに合戦」の子どもたちのがんばりが、強く印象に残っていますね。

 

配役が発表されると、子どもたちの最初の目標が設定されます。今日は、読み合わせを行っただけですが、これから練習が進んでいくと、子どもたちは、自分のセリフはもちろん、他の役のセリフまで覚えてしまいます。

 

運動会の時には、1対1の勝負がつく競技で、「勝った負けた」の葛藤を子どもたちは経験しました。辛い思いもたくさん経験した園児もいることでしょう。そして、クリスマス発表会も同じです。「セリフを覚える」「大きな声で言う」「他の園児と協力する」「歌を覚える」「ダンスの振付けを覚える」などなど、子どもたちがやるべきことは、山ほどあります。

 

当然、練習の中で、子どもたちの葛藤が生まれます。この葛藤を受け止め、さらに成長する子どもたちがあるからこそ、大きな感動が生まれるのです。

 

「学校の伝統は学校行事が創る」と言われています。ある大学生に、小学校時代の「思い出ナンバー1は?」と聞くと、7割近くが「学校行事」という答えだそうです。同年齢の子どもたちを少人数で指導する他の教育活動とは違って、運動会などは、異年齢の子どもたちが一堂に会する場であり、多様性に富んだ「非日常」です。

 

当然、大人になっても忘れられない思い出となるのです。そして、その行事が練習から本番まで、どれだけ濃く子どもたちのハートに響いたのか・・・そこが、学校の良き伝統や文化となり得るかどうかの分かれ道だと言えるのです。

 

先日の運動会は、保育園ホワイトきゃんばすの文化となり、次のクリスマス発表会が、さらに、保育園の文化を深め、創り上げていくのです。

 

子どもたちと共に、楽しく・・・厳しい・・・練習が始まりました!