わが子しか見えぬ親

ホワイトきゃんばすでは、毎月の保育活動やイベントなどのDVDを保護者へプレゼントしているのですが、運動会のDVDを見て、あるママが話をしてくれました。

 

「パパのビデオでは、自分の子どものことが中心の映像ですが、保育園のDVDを見ると、子どもたち全体の動きや頑張りを見ることができて良かったです。子どもが、○○ちゃんと解説してくれるのもうれしかったです」という内容でした。

 

お迎えのママやパパに、気軽に声をかける園児が多いので、ホワイトきゃんばすの保護者は、園児全員の事をよく見てくれています。嬉しいことです。

 

しかし、最近では、わが子しか見えぬ親が増えていると言われています。

 

小学校での話です。発達障害の可能性があるとされた児童が、クラスに2人程度の割合でいると言われています。理解を深めるために、保護者や市民を対象にした講演会なども開催されていますが、自分のクラスにそういう児童がいることのマイナス面ばかり見てしまう保護者もいます。

 

発達障害の可能性のある子どもがクラスにいるとマイナスと捉え、排除の意識を持つ保護者もいて、特別支援学級が増えていることが、かえってその意識を強めているのではないかと危惧する校長先生もいるそうです。

 

私は、個人的には、理想を追求するタイプですので、特別支援学級を増やすのではなく、児童がそれぞれの個性を認め合い、助け合いながら学校生活を送る中で成長するという考えを持っています。

 

保幼小連絡協議会では、必ず小学校の養護教諭に、「特別支援学級がない学校」の考え方を聞いています。

 

現実は、発達障害などの子どもたちのために、特別支援学級での支援を強化する方向で、日本の教育現場は、動いています。ヨーロッパなどの国では、発達障害の子も一緒に・・・という考えが、わりと保護者にも理解されていることが多く、日本とは違います。

 

特別支援学級の是非論は、はっきりとした答えはでません。しかし、意見交換をする機会がこれから増えていくことを期待したいですね。

 

わが子しか見えぬ親が増えることだけは、避けなくてはいけません。