男女別得意教科

クリスマス発表会まで、あと1か月を切りましたが、朝の会が終わって、練習をしています。劇2つ「ブレーメンの音楽隊」と「3びきのくま」の練習が終わると、ダンスの練習が続きます。今年は、今まで以上に子どもたちが楽しく取り組み、セリフの覚えも早いです。ダンスは、細かいところでは、合っていないところが多いのですが、これも、子どもたちが楽しんで頑張ることが目的なので、無理に修正せずにやっています。

 

ということで、練習は、まだまだ続きます。(笑)

 

さて、今日は、男女別に得意教科は、分かれるものか・・・という話です。一般的な経験則では、文系教科は女子で理系教科は男子の得意率が高いと考えられていますし、私たちもそのように洗脳されていますね。

 

平成28年の「青少年の体験活動等に関する意識調査」でのデータがあります。対象は、小学6年生の児童です。

 

女子の方が得意な教科では、高い順から、「音楽」「家庭」「図工」「国語」となり、男子の方が得意な教科は、「体育」「算数」「理科」「社会」と、ちょうど4つずつに分かれました。

 

「ほらっ~やっぱり・・・定説通りじゃないか・・・」と思われた方が多いと思いますが、これが、本当に自然な事と思っていいものか・・・少し疑問が残ります。

 

ある学者は、「男子は理系、女子は文系教科ができて当然!」という眼差しを、親や教師は子どもに向けていないか。子どもはそれを察知するもので、理科で良い成績を期待されると感じる生徒の割合は、女子よりも男子で高いという調査結果もあるそうです。

 

実は、国際学力調査では、算数や理科の成績が男子よりも女子の方が高い国は、数多くあるそうです。意外な事実ですね。

 

日本はジェンダー観念が強く、理系分野の女子の才能が開花するのを阻んでいるのではないか・・・教室には男子と女子がいるが、無意識に異なる眼差しを向けているのではないか・・・とその学者は指摘します。

 

男女の脳の違いをよく聞きますが、これもどこまで科学的に解明されているのか、わかりませんね。

 

ランドセルは、かつては、女子が赤で男子が黒と暗黙の了解という、固定概念で決まっていましたが、今では、何種類の中から自分の好きな色を選べる時代になりました。得意教科も、「男女別には関係ない」というのが、新たな定説になっていくのかもしれませんね。